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勝海舟の子孫は慶応出身の才媛ライター

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.04.23 17:00 最終更新日:2017.04.28 18:42

勝海舟の子孫は慶応出身の才媛ライター

写真:ノニータ

 

 勝海舟の玄孫(やしゃご)・高山みな子さん。男爵家に嫁いだ海舟の娘、目賀田逸子の系譜で、5代目にあたる。

 

「勝海舟の子孫と聞いて育ったわけではなかったんです。小学校の歴史の授業で咸臨丸の話が出てきて家で話したら、『海舟は先祖なのよ』と母に言われて、ほんとうに驚きました」

 

 子孫であることを意識するようになったのは21世紀に入ってから。2001年、両親が「咸臨丸子孫の会」の会員と、咸臨丸の生まれ故郷・オランダを訪問。その後、同会の行事に高山さんも参加するようになり、咸臨丸の子孫たちや、幕末史や坂本龍馬の研究家らとの交流が始まったのだ。

 

「当時、坂本龍馬が海舟の弟子だったことも知らなかったんです。さすがに恥ずかしくなって勉強してみたら、意外とおもしろかった。幼いころに、生前の海舟と暮らしたこともある祖母・正代の話を聞いていましたしね。それに……海舟と龍馬が出会った文久2(1862)年の100年後に、私は生まれたんですよ。なんか、縁があるなあと」

 

 2009年には、高知の坂本龍馬記念館でおこなわれた記念対談会に、パネラーとして呼ばれた。

 

「イベントに出られる海舟の子孫がいなくて、私に声がかかったんです。大勢の前で先祖の話なんてとても無理だと思ったんですが、皆さんに助けていただいて。これもやってみると結構わくわくして楽しかったのです(笑)」

 

 高山さんは慶応義塾大学文学部仏文学科卒業後、会社勤務を経て、フリーライターとして活躍中。いまは「勝海舟の会」顧問も務め、海舟関連の著述、講演も増えているという。

 

(週刊FLASH2017年4月11日号)

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