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UFO研究所が「本物の可能性が高い」写真を初公開! 所長が語る「真贋の見分け方」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.06.30 15:45 最終更新日:2022.06.30 15:54

UFO研究所が「本物の可能性が高い」写真を初公開! 所長が語る「真贋の見分け方」

飯野町千貫森(せんがんもり)上空で小学生が撮影した写真(提供・国際未確認飛行物体研究所)

 

 アメリカ国防総省がUFO調査部署を設置するなど、世界的にUFOへの注目度が上がりつつある昨今。6月25日には、福島市飯野町にある国際未確認飛行物体研究所(通称「UFO研究所」)が活動報告会を開き、UFO目撃情報の分析結果を明かした。

 

 同所の所長で、ミステリー情報誌『ムー』編集長の三上丈晴さんは「今回の調査で、極めてUFOの可能性が高い情報があった」として、4件の写真・動画を発表している。2021年に設立してから約1年の間に、じつに400件以上の目撃情報が寄せられたという。

 

 

 そこで本誌は三上所長に、今回の4件を「UFOの可能性が高い」と判断した経緯を聞いた。

 

「まずは、いくつか考えられる誤認の可能性を消していきます。あまりにも飛行体が小さすぎるものは除外したうえで、撮影時間を昼・夜で分けました。夜の場合、UFOは発光体で光っているものですが、同じ画角に街頭のような強い光源があるかどうかが問題になってきます。

 

 というのも、UFO写真として撮影されたデータの7~8割は、レンズのなかで光が反射している『レンズフレア』という現象が起きているだけ。見分け方もきちんとあって、まず画像の四隅から対角線を引き、交わった点をレンズの中心点とします。UFOらしき飛行体から中心点に向かって線を引いていくと、中心点を超えていった先に強い光源があります。中心点からUFOまでの距離、光源までの距離が等しければ、レンズフレアですね」

 

 昼に撮影されたものは、虫か鳥かを、まず疑うという。

 

「UFOらしき飛行体が撮影者の近くにある場合は、虫や鳥であることが多いです。逆に被写体がかなり遠く、ある程度の大きさがあれば、実際に何mかの大きさがあることになります。今回、もっともUFOの可能性が高いと判断した、飯野町・千貫森(せんがんもり)上空で小学生が撮影した写真が、まさに当てはまります。

 

 ただ、飛んでいる鳥が羽を閉じた瞬間が映ってしまうと、紡錘形、いわゆる円盤っぽく見えることもあるんです。今回の写真も、『羽を閉じたアゲハチョウでは?』というご指摘もありました。あとは『ショートコーン』といって、飛行機雲が切れると、短いほうの雲が夕日を浴びていると発光体に見えることがあります。夕方や朝焼け時に撮影されたものは要注意。なかなか判断は難しいんですよ」

 

 今回、残った4件は、こうした疑いをくぐり抜け、選ばれた写真たちだ。現在は、専門の画像解析ソフトを開発した研究者に、解析を依頼しているとのこと。被写体までの距離や形を割り出せるため、正確な姿がわかってくるという。解析の結果は『ムー』9月号で発表予定だ。

 

 1992年、飯野町が町おこしの一環で立ち上げた「UFOふれあい館」のなかに、2021年に設置されたUFO研究所。UFO目撃情報の分析や、UFO文化の普及活動をおこなってきた。

 

 偶然だが開所日の翌日には、アメリカ議会で国防総省がUFOに関するレポートを提出し、国防副長官は飛行物体の確認を正式な任務に位置づけるよう指示している。世界におけるUFOの認識について、三上さんはこう語る。

 

「これは、アメリカの軍や政府が、UFOの存在を公式に認めたということです。得体の知れないものが飛んでいる、そのうえ、安全保障上の脅威になりうる、と発表したわけです。国としてシビアに対処しなくてはいけない案件になったんです。

 

 日本の自衛隊も、2020年から宇宙作戦隊という部隊を設置しています。当時、防衛大臣だった河野太郎氏は、『スペースデブリ(宇宙ゴミ)の監視が仕事。UFOは関係ない』と宣言していましたが、その後、一転して、自衛隊がUFOに遭遇したときに備え『手順を定めたい』とも語っています。この数年で、UFOに対する認識が世界的にずいぶん変わってきた印象です。

 

 ただ実際問題、UFOという存在はロマンがある一方、リアルな軍事問題でもあります。敵国のドローンかもしれないし、秘密兵器かもしれない。その意味でも、アメリカ政府がUFOに対するスタンスを表明したことは大きい。こうした流れのなかで、UFO研究所として活動報告ができたのは、よかったと感じています」

 

 存在を認められつつあるUFOという存在。はたして、その謎が解き明かされる日は来るのか。

 

( SmartFLASH )

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