社会・政治
村山富市元首相、故・土井たか子氏にまですがる「社民党」政治団体へ“格下げ”のカウントダウン
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.06.30 16:50 最終更新日:2022.06.30 18:21
6月29日、社民党の福島瑞穂党首は、元首相で初代党首の村山富市氏の自宅を訪問した。
98歳になる村山氏が「絶対負けたらいかん」と激励すると、福島氏は「社民党が残るように頑張ります」と答えた。村山氏は、別れ際にも「頑張れ! 頑張れ!」と、福島氏にエールを送った。
1945年に結成された日本社会党の流れをくむ社民党は、今回の参院選がまさに「崖っぷち」。自身も比例区で5期めを目指す福島氏は「私も社民党も正念場」と繰り返す。
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社民党の現職国会議員は、衆参各1人。今回の選挙で政党要件を満たすには、3人が当選をはたすか、2%以上の得票率を獲得しなければ、政治団体に“格下げ”となる。
「3人当選は望むべくもない。比例区の得票は、2016年参院選が153万票(2.74%)で福島氏は当選したが、2019年参院選は104万票(2.09%)に激減し、さらに2021年の衆院選では101万票(1.77%)に。今回の参院選で得票率2%以上をクリアできる目安は120万票で、今の社民党にとってハードルはかなり高い。各紙の情勢調査でも、社民党の獲得議席は『ゼロ』がほとんどです。70年以上の歴史に終止符を打つ時間が近づいています」(政治部記者)
社民党が参院選で掲げるスローガンは、「がんこに平和! くらしが一番!」。「がんこに平和」は社会党で女性初の委員長となった故・土井たか子氏が掲げたものだ。
土井たか子氏や村山富市氏にすがる形で、文字どおり全党をあげて生き残りにかける社民党。福島氏は、6月29日は福岡、大分、6月30日は熊本、鹿児島と、連日、声を枯らして全国行脚中だ。社民党の存在を惜しむ声は、SNSでもあがっている。
《福島みずほさんのいない国会なんて考えられない》
《社民党ついに消滅するのか…》
《国政選挙で社会党・社民党に投票し続けてきましたが今回が最後にならないでほしい》
1989年の参院選で、旧社会党は46議席を獲得し、与党を参院の過半数割れに追い込んだ。土井氏は、参院選後「山が動いた」という名言を残している。「山」とはいかないまでも、何かが動かなければ、社民党の消滅へのカウントダウンは止みそうもない。
( SmartFLASH )