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小池都知事が「育休」の新名称を「育業」と発表「わかりやすくていい」「制度の充実を」賛否両論
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.06.30 21:35 最終更新日:2022.06.30 21:43
6月29日、小池百合子東京都知事は、「育休」に代わるあらたな愛称を「育業」に選んだことを発表した。新名称には、賛否どちらの声も集まっている。
日本社会では育児休暇の制度整備が進められてきたが、「育休」という名前のため、取得へ二の足を踏む人が多い現状があった。そのため、東京都は「育休」に代わる愛称を公募。約8800件の応募があり、「育業」のほかには「子育てワーク」「はぐくミッション」などの案も集まった。
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小池都知事は「育休は決して『休み』ではない」と断言。そのうえで、「育児は未来を担う子供を育てる、大切で尊い仕事。『業』には仕事という意味のほかに、『努力して成し遂げる』という意味もある。まさに『育業』と呼ぶのにふさわしい」とコメントした。
「『育休取らせてください』と謝るのではなく、『育業中です』と、胸を張って言える社会にしていきたい」とも宣言している。
ネット上では、賛否さまざまな意見が寄せられた。
《「育業」わりとシンプルにわかりやすくていいと思います。》
《これ、賛成!育休と言うと休めるイメージ持つ人達、多すぎ。育児は大仕事だって現実に気づかせるために言葉から変えてくの、大事!》
《個人的には凄くいいと思う。休むという言葉から想起されるものは、ビジネスにおいてはネガティブ。育業は仕事じゃないけど、目的は休みがとりやすい環境を作ること》
《育休から育業に呼び方変えて何になるの?そういう言葉遊びじゃなくて本質的な対策しろよ何に金かけてんだよ。》
《はじまりました、小池百合子のフリップ芸と言葉遊び》
《育業だろうが育休だろうが名前変わっただけじゃん?そこじゃないよ感会社の姿勢と父親側が変わらないと何も変わらないと思うけどなぁ》
否定的な意見のなかには、「名前よりも制度の充実を」といった意見も多い。
「小池都知事は、環境大臣時代に『クールビズ』という言葉を広めた成功体験があります。ただ、育休を普及させるには、『育業』と名前を変えただけで終わらせてはいけません。企業や人々の意識を変えるため、自動的に休みを取れる仕組みをつくったり、人が抜けた穴をサポートする体制を充実させたり、もっと制度面も整えていく必要があるでしょう」(都政担当記者)
意識の変化と制度の充実、両輪揃ってこそ社会が動く。名前に見合った制度改革をお願いしたい。
( SmartFLASH )