社会・政治
7年前の“退陣”悪夢再来?気になる安倍首相の健康問題
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2014.11.05 08:00 最終更新日:2016.02.26 01:49
「完全に潮目が変わった。地味なネタでも、安倍内閣の閣僚に関することならニュースになってしまう。ほかの閣僚の過去の不祥事が出てくるという話もある。閣僚の“辞任ドミノ”で、最後に首相の座を放り投げた第一次政権と似てきましたよ」(政治部記者)
小渕優子経産相(40)、松島みどり法相(58)の“W辞任”で幕引きを図ろうとしたが、そうは問屋が卸さない。宮澤洋一新経産相(64)の“SMバー”問題まで飛び出し、閣僚の“疑惑ドミノ”が続出する事態に陥っている。まさに、安倍晋三首相(60)の第一次政権と同じ状態。となれば、当時同様に気になるのは健康問題だ。政治ジャーナリストの野上忠興氏は次のように話す。
「周知のとおり、安倍首相は持病の潰瘍性大腸炎を抑えるため、治療薬のアサコールのほか、ステロイドを状況に応じて服用しています。ステロイドは躁鬱状態を誘発することで知られています。首相と面会した自民党議員が驚くのは、首相の躁状態。面会中にテンションがよりアップするというのです。突然、驚くほど頭の切れがよくなる場面に遭遇することもしばしば、という話も聞きます」
8月末、広島市北部での土砂災害のときは、ゴルフを中止し官邸に急ぎながら、その後再び山梨の別荘に戻るという不可解な行動に出ている。「主治医を別荘に呼んでいたため、戻った」(医療関係者)という“病状”なのだ。
医師の米山公啓氏は、「第一次政権のときより、主治医がうまくコントロールしているのでは」と前置きした上で、こう語る。
「潰瘍性大腸炎は一般的に、ストレスが増えるほど悪化する可能性があります。目玉の女性大臣2人の辞任は、相当なストレスをもたらしていることでしょう」
安倍政権にとって最大の敵はストレスなのだ。だが、首相がストレスから解放される見通しはない。アベノミクスは、8%への消費増税が祟って行き詰まりを見せ、11月の沖縄知事選は惨敗必至。さらに12月初旬には、消費税10%への再増税を判断しなければならない。
「これからの試練は枚挙にいとまがないほどで、党内には首相の心身状態を懸念する向きが少なくありません」(前出・野上氏)
潰瘍性大腸炎は完治できる病気ではない。だからこそ、首相の健康不安を見越して、党内では“花道退陣”のシミュレーションが練られているという。
「体調がもたなければ、消費税10%への実施を判断したあとの12月中旬、あるいは、来年の通常国会で集団的自衛権の関連法案を通したあとの4〜5月に“花道退陣”のケースもありえる。体調不良を理由に退陣した第一次政権の再現となってしまうがね」(自民党幹部議員)
(週刊FLASH 2014年11月11日号)