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「舞鶴女子高生は俺が殺った」大阪メッタ刺し犯が告白していた!
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2014.11.12 17:00 最終更新日:2016.02.25 21:12
’08年、京都市舞鶴市の朝来川(あせくがわ)に面した雑木林で、頭蓋骨を砕かれた高校1年の小杉美穂さん(当時15)の遺体が発見された。事件発生から11カ月後に逮捕された中勝美容疑者(66)は一審で無期懲役の判決。だが、’12年12月に高裁で逆転無罪になり、釈放された。このとき同容疑者は涙を流して感謝の言葉を語っていた、はずだった。
11月5日、その中容疑者が新たな殺人未遂事件を起こし逮捕された。大阪・JR梅田駅から1キロほどの繁華街。朝8時過ぎ、ラブホテル街にある雑居ビルで中容疑者は、知人のホテル店長・吉留博美さん(38)の顔や首、胸など11カ所をナイフでメッタ刺しにして、重傷を負わせた。
今回の事件取材を進めるなかで、『舞鶴の事件は、オレがやったんや』と中容疑者の告白を聞いたというA氏に会うことができた。A氏は’12年当時、ある傷害致死事件の容疑者として逮捕され(後に無罪判決)、中容疑者と同じ大阪拘置所に収監されていた。
「あいつとは5カ月間一緒にいたよ。8人部屋で、勝美はいつもオレの隣に寝ていた。右足首の内側に、般若と女性器の刺青があったな。般若の鼻が女性器に入っていて、そこから愛液が3滴出ていた。それに、あいつはよく夜中にうなされていた。突然『オレは殺しとらん』と言い出すんだ」
舞鶴事件の核心に触れたのは、中容疑者に無罪判決が出される直前だった。
「オレがあいつに『本当はどうなんだ、やったのか』って聞いたんだ。最初は否定していたけど、あるとき夜中に布団をこそっと上げて話しだした。『本当はオレが殺ったんや。ほんまは殺っとんねん。オレはあの子に顔見られたからな。(凶器の)バールを埋めたのは警察が捜索した場所とは山ひとつ違う場所やから、捜しても絶対わからんよ。それに(DNA鑑定しても)何も出てこん』とね。小声で話したんだよ。同じ房のもう1人も聞いとった。やっぱりなと思ったね」
A氏は同じ房で過ごすうち、中容疑者に異常なところがあると思っていた。
「あいつには何か異常なところを感じてたんよ。昔あいつは奥さんとその兄さんを殺しとるんやが、その理由が『妻と兄が、できてたんじゃないかと疑っていたから』だと言うんだよ」
’73年、滋賀県草津市で中容疑者は内縁の妻だった女性とその兄を殺したうえ、近くの民家で2人の女性を人質にして籠城する事件を起こし、懲役16年の判決を受けていた。当時は内縁の妻の親が、無理やり別れさせようとしたことに腹を立てての犯行と報じられていた。
一方、まだ犯人が特定されず苦しんでいるのは殺害された美穂さんの母親だ。今回の事件について母親は「驚きとともに怒りを感じた。いちばん恐れていたことが現実となってしまった」とコメントしている。今年7月、最高裁で無罪が確定したものの、舞鶴事件は何も解決していない。
(週刊FLASH 2014年11月25日号)