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池上彰氏がテレ東「安倍元総理死去」ニュース番組に出演 透けて見える「選挙特番への“焦り”」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.09 15:08 最終更新日:2022.07.09 15:08
7月8日、安倍晋三元総理が銃撃され、亡くなった事件。各テレビ局は通常番組を休止し、特別体制を敷いて報道を続けたが、テレビ東京だけは断片的に経過を報じたものの、基本的には通常番組の放送を続けた。
そしてこの日の午後11時、事件発生後、同局の看板ニュース番組『WBS』が放送された。番組では、安倍元総理死去のニュースが大きく取り上げられ、ジャーナリストの池上彰氏がコメンテーターとして登場した。
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「池上さんは10日に投開票される参院選で、テレビ東京系の選挙特番に出演します。各党の代表に鋭い質問を浴びせ、一時は『池上無双』といわれるなど、池上さんの選挙特番は高い人気を誇ってきました。しかし最近は、他局も同じように政治家と渡り合うキャスターが増え、池上さんの存在感は相対的に薄くなってきています」(放送ジャーナリスト)
今回の参院選特番メインキャスターは、民放各局とも2021年秋の衆院選特番とほぼ同じ。日本テレビが有働由美子と櫻井翔、TBSが爆笑問題・太田光、テレビ朝日が大越健介、フジテレビが宮根誠司だ。衆院選の特番では、視聴率の民放トップは日本テレビで、池上氏の番組を含め、ほかはほぼ同じ程度だった。
政党側も、質問を想定したり、表情の練習をしたりと「池上対策」をとっており、かつてのように露骨に政治家が気色ばむシーンは減っている。池上氏が得意とした「いやな質問をして相手を怒らせる」ような作戦が、通じにくくなっているのだ。またネット上では、そもそもの池上氏のスタイルが、批判されること多い。
《池上さんが挑発的な質問をして、政治家が少し感情的になって答え始めたら時間切れ、スタジオに戻って後は池上さんが好き勝手に講評。それが「無双」に見えるだけの演出ってことがバレてきただけ。》
《そりゃ、最初は新鮮さもあったよ。でも、普通の人は、選挙終わってから無双しても意味がない、ってことに気づく。更に、無双が有名になり、無双「しなきゃいけない」から、相手毎に弱みにつけこむバラバラな質問ばかりになり、将来に対する話もあんまり無くなった。》
《自分は、池上彰出たらチャンネル変える。》
最近では、池上氏が「見せ場」である政治家への質問をあきらめ、スタジオ解説に移ってしまうことも多くなった。
「そういった中で、ふだん出演しない『WBS』に急遽、池上さんが出演したのは、『無双』だったはずの選挙特番への“焦り”からではないかといわれているのです。池上さんは、土曜日にもテレビ東京で参院選直前特番に出演する予定でしたが、安倍元総理死去に関する緊急特番という形になりました」(同前)
政治家を批判してきたジャーナリストが、批判される側になってしまったということか――。
( SmartFLASH )