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花街告発の元舞妓がメディア初登場! 16歳でハレンチ宴席、騒動後には「京都は怖いよ」と恐怖の“忠告”電話が

社会・政治 投稿日:2022.07.12 06:00FLASH編集部

花街告発の元舞妓がメディア初登場! 16歳でハレンチ宴席、騒動後には「京都は怖いよ」と恐怖の“忠告”電話が

SNSでライターを名乗る桐貴さんは「性問題やジェンダーについて、問題提起する活動をしたい」という考えで今回の告発を決意した

 

「私が『桐貴清羽(きりたかきよは)』であり、先斗町の置屋にいた『市駒』です」

 

 彼女は6月26日の夜、ツイッターで衝撃的な“告発投稿”をした。

 

「当時16歳で浴びるほどのお酒を飲ませられ、お客さんとお風呂入りという名の混浴を強いられた(全力で逃げたけど)。これが本当に伝統文化なのか今一度かんがえていただきたい」(投稿を一部抜粋)

 

 

 芸妓を目指して修業する15歳から20歳までの女性が「舞妓」と呼ばれる。多くは中学校を卒業して「置屋」に入る。住み込みで日本舞踊(日舞)などの芸事を習い、白塗り化粧と華やかな着物姿で踊りを披露し、一日を過ごす。宴席となれば、深夜までかかる日もしばしばだ。

 

 こうした未成年者を深夜まで従事させることや、桐貴さんが告発した「未成年飲酒」については、後藤茂之厚生労働大臣が6月28日に「芸妓や舞妓の方々が適切な環境で、ご活動いただくことが重要」と見解を示すなど、投稿は拡散され、「花街」の在り方が社会問題になりつつある。

 

 その話題の人物が、ついにメディアに口を開いたのだ。

 

「私は2014年5月に先代の女将と面談して、2015年2月に屋形(置屋)に入り、“舞妓になる修業”に励みました。ずっと日舞を習っていて、漠然と日舞を仕事にできれば、と思っていました。親からも『芸舞妓なら踊りを仕事にできるから』とすすめられたのです」

 

 しかし、置屋の生活は想像以上に厳しいものだった。

 

「髪結いをする日は朝4時、5時起きです。休みは月に2日ありますが、何もできません。だって、現金をほとんど持っていないのですから。もらえるお金は月に1回、5万円ほどのお小遣いがすべてです。そこからお化粧品代や生理用品などの支出もまかないます」

 

 お客の前に出る「お座敷」は夜6時から9時までの「先口」と、9時から12時までの「後口」の二部制になっている。

 

「先口はお茶屋のお座敷で、後口では割烹料理店やバーに行くことが多いです。クラブやキャバクラのアフターと同じです。お座敷でもほかの場所でも、舞妓は飲まされます。SNSには『そんなことはない』という声も寄せられましたが、私は飲まされました。

 

 実際ある先生(政治家)のパーティに呼ばれて、お酒をすすめられたことがあります。私が『16歳ですから』と断わると、先生は指を口に当てて、『舞妓がそんなことを言ってはダメだ』と言われました」

 

 桐貴さんが「市駒」として舞妓になったのは、2015年11月。それから2016年7月までの約8カ月間、15~16歳の少女が花街で経験した“セクハラ”は壮絶だった。

 

「横になった舞妓の上にお客様がまたがって、腰を上下させるような“接触系”がありました。また“シャチホコ”といって、舞妓が三点倒立をして、お客様が着物の裾を広げて下着を見る“覗き系”もありました。舞妓は子供なので『性的な行動を理解しておらず、恥ずかしがらない』という建前があり、嫌でも拒否できません。当然、お酒も入っています。座興の度がすぎて、着物の脇や裾の間から、手を入れてくるお客様も出てきます」

 

 こうした“ハレンチ遊び”や未成年飲酒も、京都の「芸舞妓文化」なのかーー。

 

 舞妓の募集などを手がける「公益財団法人京都伝統技芸振興財団」に質問状を送り、取材を申し込んだが、期日までに回答はなかった。

 

 未成年である舞妓が、深夜までお客さんとの宴席に出ることについて、労働基準法の「未成年者の保護規定」や、児童福祉法に違反するのではないか、という指摘も出ている。

 

 そのことについて、京都労働局に尋ねたが「舞妓の労働性については、個別事案になるので、答えられません」と“逃げ”の回答に終始した。

 

 桐貴さんは投稿時に「この世から抹消されるかもしれんけど」と前置きしているが、いまだにその不安は消えていない。

 

「投稿してからしばらくは、携帯電話の着信が鳴りやみませんでした。この携帯番号を知らないはずの、京都時代の関係者たちからもかかってくるんです。なかには『京都は怖いところだよ。(暴露して)危険じゃないか?』とか、『おとなしく家庭に引っこんでろ』とだけ言って切れる電話もあり、怖かったです。

 

 東京で生活した一時期、銀座でホステスをしていたことがありました。そこにお客様と小旅行中の舞妓が来たことがあります。お客様が席を外すと、彼女は『本当は辞めたい。お姉さんはどうやって辞めたの』と、泣きました。私は何も言えませんでした。この告発で、少しでも舞妓の現実を多くの方に知ってもらいたいです」

 

 伝統も変わるべきときが来ている。

 

( 週刊FLASH 2022年7月26日・8月2日合併号 )

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