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安倍元首相に麻生太郎氏“無念”の弔辞「ANA」がひとりになり憔悴ぶりに周囲が心配
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.13 18:25 最終更新日:2022.07.13 18:42
7月12日に執りおこなわれた、安倍晋三元首相の葬儀。友人代表として弔辞を述べたのは、自民党の麻生太郎副総裁だったが、その言葉が国民の涙を誘っている。
麻生氏は「普段はお酒を酌み交わし、ゴルフ場で冗談を言いながら回る。そんないつもの光景の、そこでの笑顔が目をつむれば浮かんでくる」と安倍氏との関係について語り、「あなたを失ってしまったことは、日本という国家の大きな損失にほかならない。痛恨の極みだ」と悼んだ。
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また「正直申し上げて、私の弔辞を安倍先生に話していただくつもりだった。無念です」とも語った。
長年の信頼関係を築いてきた安倍氏と麻生氏。政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、7月13日に出演した『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、2人の関係をこう語っている。
「生まれ育ちが似ているわけです。おじいさんが総理大臣という中で。特殊な関係なんです、総理大臣の家で育つということは。そういう中で見せられない面も見せられる。ほかの人が見たら、ちょっと鼻につくようなこともお互いに見せられる。そういう関係だった」
第1次安倍内閣当時、安倍氏、麻生氏、そして中川昭一氏の3人の盟友関係は「ANA」と称された。しかし、2009年10月に中川氏は急死。年下の盟友たちを失い、残るは麻生氏のみとなったが、一部政治ジャーナリストからは「もう政治に対してのやる気を失ってしまっているのでは」とも懸念されている。
「政治家が相次いでコメントするなか、いちばんの盟友だった麻生太郎氏は、マスコミに沈黙を貫いていました。剛腕で毒舌家としても知られる麻生氏が弱ってしまっている、と政界からも心配の声が上がっています」
ネット上では、麻生氏にはこんな声が多く寄せられている。
《ここまで完璧で、心のこもった弔辞を聞いたことがない。全文を聞いたら、私の持っていた麻生さんに対する印象が全部変わってしまったよ。 互いに総理経験者としての苦悩や難しさを理解しあえていたお二人であったことと思う》
《年を重ねてもこれだけの友人関係を続けられることは素晴らしいと思います。麻生さんの心の中は苦しくて悲しくれたまらない状態だと思います》
《正直麻生さん自身はちょっと…と言う感があるのですがこの弔辞に関しては、本当に心から出た言葉と感じて涙が出そうでした。政治家としての美麗賛辞ではなく、友人としての喪失感が伝わる内容ですね》
麻生氏は、最大の理解者のひとりを失ってしまった。
( SmartFLASH )