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中国人民が揶揄する「バイデン大統領コロナ陽性」習近平国家主席の「コロナ抑え込み」への宣伝に利用も
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.23 19:30 最終更新日:2022.07.23 19:33
新型コロナウイルスが、再び猛威を振るっている。7月21日には、米国・バイデン大統領の陽性が判明、ホワイトハウスで自主隔離をおこなっていることを発表した。さらに日本でも23日、全国で20万974人の感染確認がされており、過去最多を記録している。
この状況に“喜びの声”を上げるのは中国だ。
「上海ロックダウンに代表される厳しいコロナ対策で、中国は一時はかなりの混乱をきたし、各国からも非難を浴びました。現在も感染拡大が続いている地域があるとはいえ、今年(2022年)の5月、6月ごろに比べればかなり安定を取り戻しています。
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『喉元すぎれば熱さを忘れる』のたとえどおり、『やはりゼロコロナは正しかった』と言わんばかりの論調が出てきています」
と語るのは、中国事情に詳しいライターのもがき三太郎氏だ。
実際、たとえばポータルサイト「網易」に掲載された「バイデン米大統領の新型コロナ感染は何を意味するのか?」というタイトルの記事では、
「バイデンが新型コロナ陽性となったことは、(コロナの感染拡大を)成り行きに任せるアメリカの方法がうまくいっていないことを示している。 アメリカおよび西側諸国の多くは、中国の“ダイナミック・ゼロコロナ”政策は非科学的で、代償が大きいと繰り返し攻撃し、しばしば自分たちの成り行きに任せる対策がいかに優れているかをアピールしてきた。 とはいえ、アメリカのすべての民衆がバイデンやトランプといった同国の上層部の者たちと同様に、コロナ感染後にもっとも優れた医薬品を使い、迅速に治療を受けられるわけではなく、現在アメリカでは新型コロナで亡くなる人が依然として1日当たり1000人程度で推移している」
と、欧米諸国の“成り行きまかせ”のコロナ対策を批判している。
「ネット上のコメントはさらに辛辣ですよ。たとえば、
《ホワイトハウスごと隔離してしまえ》
《バイデン感染は大声で笑っちゃった》
《アメリカはわざと感染を広げて、集団免疫をつけようとしてるのかね(笑)》
などなど、感染を揶揄するような投稿が増えています。
ただ、SNSのコメント欄にはかなり“消された”履歴もあります。習近平国家主席がバイデン大統領にお見舞いの言葉を送っている以上、あまりに米国側を愚弄するような内容の書き込みは、削除しているということでしょう」(もがき氏)
いずれにせよ、世界で猛威を振るう第7波が中国にとって“僥倖”なのは間違いなさそうだ。
「習主席にとって『コロナの抑え込みに成功した』というストーリーは、秋の党大会に向けて絶対に必要なもの。その裏づけとしてバイデン大統領の感染、そして欧米などでの再流行は格好の宣伝材料として使われ、そこに感化される人民が出てくるでしょうね」(同前)
一方、日本では新たな行動制限をおこなわない方針を示している。次に“笑う”のはどこの国になるのか……。
( SmartFLASH )