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丸善本店「安倍元首相追悼コーナー」の書目に「ジワジワくる」「追悼になっていない」と賛否渦巻く

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.25 17:49 最終更新日:2022.07.25 17:53

丸善本店「安倍元首相追悼コーナー」の書目に「ジワジワくる」「追悼になっていない」と賛否渦巻く

写真:ロイター/アフロ

 

 7月23日午後5時ころ、《丸善本店にて》とTwitterに投稿された1枚の写真が波紋を広げている。

 

 写真では、「追悼 安倍晋三元首相」と銘打った特別コーナーに、『二・二六事件』(中央公論新社・高橋正衛著)、『五・一五事件』(中央公論新社・小山俊樹著)、『犬養毅』(山陽新聞社・時任英人著)など、過去のテロ事件を扱った著作が並んでいる。

 

 さらに、向かって右隣には、『マインド・コントロール』(アスコム・紀藤正樹著)、『統一教会と私』(論創社・仲正昌樹著)、『霊と金』(新潮社・櫻井義秀著)などの宗教関連本が並んでいたのだ。

 

 

 この写真が投稿されると一気に拡散。丸善本店の「追悼 安倍晋三元首相」コーナーに賛否両論が渦巻いた。

 

《丸善本店はさすがだ。安倍さんをちゃんと追悼してるが、並べられた本を眺めるうち、品揃えにジワジワくる》

 

《丸善本店、さすが。安倍元首相が密接に関わってきた統一教会。安倍政権時代の事実を知ってもらうための強いメッセージ性を感じる選書》

 

 一方で、《全然追悼になっていないんですけど!》と批判する声も多く上がっていた。

 

 ただ、丸善本店は、1階入口の話題書コーナーに政治・経済関連本が並ぶ構成となっている。

 

 安倍元首相に関しても、1階入口の一番目立つコーナーには、安倍元首相の対談本である『安倍晋三 時代に挑む!』(ワック)や『日本よ、咲き誇れ』(ワック・百田尚樹氏との共著)、『安倍晋三が日本を取り戻した』(ワック・阿比留瑠比著)など、安倍元首相と近しい著者の本も並んでいた。

 

「追悼 安倍晋三元首相」と銘打った特別コーナーは、3階の人文書など専門書を扱う場所に設置されていた。つまり、1階と3階を合わせてバランスを取った配置がなされていたのだが、1枚の写真で切り取られたことで、SNS上で波紋を広げたようだ。

 

 なかには、実際にクレームを入れたと見られるツイートもあった。

 

《この下品な選書で追悼と銘打った丸善本店に真偽をTELで問い合わると、事実この売り場は存在するとのこと。その理由を尋ねると、「関連性があるため…」と訳の分からない言い訳。テロで亡くなった一国の元総理に対して、余りに品性下劣ではないかと伝えると、撤去を含め今後検討するだってさ》

 

 翌日の7月24日には、「追悼コーナー」にあった宗教関連本は、元あったジャンルの棚に戻されたようだ。だが、それに対して《ヘイトでもなんでもないただの陳列に文句を言う馬鹿がいるとは…。丸善本店、負けるな》などと、ツイート合戦はとどまる様子を見せていない。

 

 丸善本店に問い合わせると、「いろんなご意見のかたがいらっしゃいますので、お客様のご意見を受け止めて検討していきたいと思います」との回答だった。

 

( SmartFLASH )

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