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公明・山口氏に続投論、立民・泉氏は“居直り”、維新・松井氏は辞任 三者三様の党代表に見る「リーダーの引き際」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.07.29 18:26 最終更新日:2022.07.29 18:38

公明・山口氏に続投論、立民・泉氏は“居直り”、維新・松井氏は辞任 三者三様の党代表に見る「リーダーの引き際」

公明党の山口那津男代表

 

 参院選で議席を減らしたのに「続投論」が出る党代表もいれば、「責任論」が出ているにもかかわらず、居座りを決め込む代表もいる。さらに、参院選で議席を増やしたのに「辞任」を明言した代表も……。野党3党の代表が、それぞれ違いを見せている。

 

「続投論」が出ているのは、公明党山口那津男代表だ。7月の参院選では改選前の14議席を維持できず、1議席減。だが、支持母体の創価学会を中心に、知名度が高い山口氏の続投を求める声が高まっている。

 

 

 山口氏は、2009年から7期13年にわたり代表を務め、9月の党大会での交代が既定路線だった。山口氏自身、2022年4月には、後継候補として石井啓一幹事長の名を挙げている。ところが、7月26日の記者会見で石井氏を推すかを問われると「特定の人が次期代表にふさわしいかということを、明確に言及するのは控えたい」と、言葉を濁したのだ。

 

立件民主党の泉健太代表

 

 一方で「責任論」が出ているのは、立憲民主党の泉健太代表だ。7月の参院選では、改選前の23議席から6議席も減らし、7月19日の常任幹事会では、執行部の責任を問う声が相次いだ。8月10日にも、参院選の総括を取りまとめる方針だが、いまのところ泉氏は、辞任する様子は見せていない。

 

 そして参院選で議席を増やしたのに「辞任」を明言したのは、日本維新の会松井一郎代表だ。参院選では改選前の6議席から12議席と倍増させたが、7月10日の投開票日に「引退を決めている人間が、いつまでも党のトップにいるというのもおかしい話。参院選が終わったら、次の代表にしっかり引き継ぎたい」と宣言。維新の会の代表選は、8月中におこなわれる予定だが、大黒柱の後の代表選だけに、混乱は必至の情勢だ。

 

日本維新の会の松井一郎代表

 

 三者三様の態度を見せる野党の代表たち。リーダーの引き際の難しさについて、政治ジャーナリストの角谷浩一氏が言う。

 

「共産党のように、政策が変わらなければ、選挙に勝とうが負けようが辞めないのもひとつの形ですが、選挙に負けたら、責任論が出るのは当然のことです。

 

 ただ公明党に関しては、山口代表が続投しなければ、いま噴出している政治と宗教の問題に持ちこたえられない、という意見が出てきています。また、参院選の候補者の推薦をめぐり、ギクシャクした自民党との関係を、どう政治的に決着させるか、いまこそ山口代表の手腕が必要という声も内外に出てきています。

 

 立憲民主党の場合は、泉健太代表が『しくじった。自分が悪かった』と思っていないようです。ほかの政党の代表は見習いたいぐらいでしょう。

 

 政党は、つねに政治的課題を持っているわけで、『あれもあるし、これもあるから辞められない』なんて言っていたら、いつまでたっても辞められず、世代交代ができなくなってしまう。問題は、引き際の難しさではなく、政治家に“いさぎよさ”がなくなっていることにあります」

 

 山口代表の「続投論」にはネット上でも、《今こそ勇気を持って引くタイミング》《このままでは時代に取り残されますよ》という声が出ている。

 

 困難なときこそ、身を引く気持ちが、政治家には必要なのかもしれない。

 

( SmartFLASH )

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