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選挙で落選して “浪人中” の下地幹郎氏、自慢の名刺の肩書は「次期衆議院議員」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.08.08 15:00 最終更新日:2022.08.08 15:03
2021年10月31日におこなわれた衆院選で、無所属で沖縄1区から立候補したものの、落選してしまった前衆院議員の下地幹郎氏(60)。
下地氏は “浪人中” だが、最近、配っている名刺が「変わっている」という話を聞き、現物を入手したところ……そこには《前衆議院議員 次期衆議院議員 下地幹郎》と記載されているではないか!
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沖縄県の保守系地方議員が、こう話す。
「選挙で落選してまもなく配りはじめていました。そのときは『ユーモアがあるね』という声もありましたが、『“次期” なんてあり得ない肩書。ちょっと変だよ』という声の方が多かったです」
自民党ベテラン秘書も「“次期” なんて肩書の入った名刺は見たことがない。ふざけているんじゃないの」と突き放す。
実は、下地氏は秋に予定されている沖縄県知事選に出馬する予定だ。とすると、「次期衆議院議員」の肩書が入ったこの名刺は使えないはず。そこで、下地氏に取材を申し込むと、下地ミキオ後援会から回答があった。
「昨年の衆院選後に作成し、しばらく使用しました。政治の場で頑張るという意思を示したものです。現在は、もちろん使っていません」とのことで、いまの名刺を本誌に提供してくれた。
前出の議員が続ける。
「知事選は、当初はオール沖縄が支援する現職の玉城デニー知事と自公が支援する佐喜眞淳氏(元宜野湾市長)の一騎打ちとみられていましたが、下地氏の出馬によって保守分裂になりそうです。
保守系支持者からは『何を余計なことをしてくれるんだ』と反発を買っています。地元経済界からも『県政の保守奪還を邪魔する行為だ』とソッポを向かれています。前回応援した(沖縄の建設業最大手の)國場組も支援しないと聞いています。
実は、当初、自民党復党のための取引材料にするのではないかという疑念もありましたが、本人は出馬は取りやめないと言い切りましたから、それはないでしょう。
さらに、佐喜眞氏は旧統一教会との関係が報道されていますから、保守にはかなりの逆風が吹いています」
地元記者もこう話す。
「8月1日、菅義偉首相がテコ入れのため、沖縄入りしました。ですが、現状は下地氏が出ようが出まいが、玉城デニー氏が圧倒的に有利な情勢です。下地氏は現職だったころの力はもうありません」
知事選に落選した場合、次の衆院選に出るのか聞いたところ、下地氏の後援会からは「落選は想定していません。当選して、沖縄県をよくします」との回答があった。
下地氏は知事選の立候補を決めた時期について、ユーチューブで「衆院選で落選した夜」と発言している。前出の議員は「衆院選直後に知事選への出馬を決めたのに、その後に次期衆議院議員の名刺を作ったわけですよね。整合性がないですよね」と呆れる。
はたして結果はどうなるか。投開票は9月11日だ。
( SmartFLASH )