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ザッカーバーグ氏が1兆円超投資する仮想世界「HorizonWorld」クオリティの低さにツッコミ殺到
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.08.20 15:50 最終更新日:2022.08.20 16:22
8月16日に、Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグ氏が投稿したある画像が、物議を醸している。
「本日、フランスとスペインで『HorizonWorlds』を開始します! 人々がこの没入型の世界を探検したり、作ったりするのが楽しみです」
という文言(原文は英語)とともに、「HorizonWorlds」内での、ザッカ―バーグ氏のアバターの自撮り画像を投稿。その背後には、フランス・パリのエッフェル塔と、スペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリアと思われる建築物が映っている。
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「『HorizonWorlds』とは、VRゴーグルOculus Rift SおよびOculus Quest 2向けに開発された、VRソーシャルプラットフォームです。利用者はこの世界にアバターを作って“没入”し、一緒にゲームをしたり、建物をつくったり、ビジネス用のミーティングをしたりと、さまざまな体験をすることができます。米国とカナダで先行スタートしたサービスで、日本ではまだ利用できません」(ITジャーナリスト)
機能だけを見れば、まさに夢の“仮想空間”。しかし、写真に写っているのは、無表情でのっぺりとしたザッカーバーグ氏と、粘土と積み木で作られたような、あまりに簡素化された建築物だ。
《Facebookが年間100億ドル(編集部注・約1兆3700億円)を投資し、社名をMetaに変更してまで作りたかった「メタバース」がこれなのか…》
《こんなに風呂敷広げたあとこれ出せるザッカーバーグのハートのつよさすごい》
《ザッカーバーグの言う、完璧を目指すよりまず終わらせろを体現しとるやん!!》
《ザッカーバーグは見た目より中身のシステムにほぼ全力を注ぎ見た目は後回しにしているような気がします》
「いくつか、同情すべき点もあります。そもそも、たしかにメタ・プラットフォームズ(前・Facebook)は、社名まで変えてメタバース関連に莫大な投資をしてきました。今後も1兆円以上を投資するとザッカーバーグ氏は発表していますが、そのかなりの部分はOculus Rift SやOculus Quest 2というVRゴーグルです。この商品はVRを身近に感じてもらために、かなりのハイクオリティなのですがあえて価格は落としてあるんです。
また『HorizonWorlds』は、あくまでプラットフォームなので、この中で何ができるか、何人が同時に接続できるかが重要。リアルで精工な3D空間を作ることは現在でも可能ですが、『HorizonWorlds』は少し目的が違います。
ただ、VRゴーグルまで揃えたうえで、このクオリティのグラフィック世界にわざわざ入りたいか、という問題は残ります。しかも簡素化のためか、アバターは上半身だけで下半身は何にもないんです。このグラフィッククオリティが受け入れられるとは到底、思えません」(前出・ITジャーナリスト)
これほど批判されてしまっては、現実世界でのザッカーバーグ氏の評判にまで影響が出そうだ。
( SmartFLASH )