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森元首相「俺も胸像を作りたい!」オリ・パラ汚職の高橋容疑者から聞いた自慢話に興味津々だった過去

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.09.09 18:54 最終更新日:2022.09.12 20:05

森元首相「俺も胸像を作りたい!」オリ・パラ汚職の高橋容疑者から聞いた自慢話に興味津々だった過去

胸像の予算は300万円程度だが、すでに5000万円を超える募金が集まっているという

 

 9月7日に発表された、森喜朗元首相の胸像建立計画。森元首相のスポーツ界での功績を称え、東京オリンピック・パラリンピックを招致に導いたことを顕彰するために建立されることになったという。

 

 しかし、森氏が日本オリンピック委員会の臨時評議員会で女性を蔑視する発言をしていたことや、オリンピック・パラリンピック汚職事件で逮捕されたAOKIホールディングス前会長・青木拡憲容疑者から200万円を手渡されていた疑惑があることなどから、反対の声が挙がっている。

 

 

 本誌は、一口5000円の寄付金が、8月中旬の時点ですでに5000万円も集まっていることを報じたが、気になるのは、胸像がどこに設置されるかだ。ある政府関係者が語る。

 

「2024年に建て替え工事が始まる、新秩父宮ラグビー場内に建設されるラグビーミュージアム内に設置されるという話が流れていますが、ありえないことです」

 

 文部科学省関係者も、「新秩父宮はJSC(日本スポーツ振興センター)の所管。JSCは独立行政法人、つまり国の出先機関です。胸像を設置した場合、その維持管理費は国費で賄われることになります。さすがにそれは認められないと思います」と否定する。

 

 完成したところで、どこに設置するのかで押しつけ合いが始まりそうな森元首相の胸像。

 

 今回、発起人となっているのはキヤノン会長兼社長の御手洗冨士夫氏、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長だった橋本聖子氏、元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏らで、森元首相本人ではない。

 

 しかし、森元首相自身も、胸像が建立されることをまんざらでもなく思っているという。ある五輪組織委員会の関係者が語る。

 

「じつは、森氏の胸像が建立されることになるきっかけを作ったのが、オリ・パラ汚職事件で逮捕された大会組織委員会元理事の、高橋治之容疑者なのです」

 

 高橋容疑者といえば電通時代、日本のスポーツビジネスを取り仕切り、森元首相とも親密な関係を築いてきた。

 

「高橋治之容疑者の弟である故・高橋治則氏は、イ・アイ・イインターナショナルを率いた伝説の経営者。バブル期のグループの総資産は、1兆円を超えていたといわれます。

 

 治則氏は1989年、オーストラリアにボンド大学を設立し、経営に参画します。治則氏は2005年に亡くなりますが、2016年、その功績が称えられ、キャンパス内に銅像が建てられました。

 

 森氏は高橋容疑者からこの話を聞いており、『俺も銅像を作りたい』と、とても羨ましがっていたそうです。今回の胸像建立は、そんな森氏の意向を忖度したものではないでしょうか」

 

 自分の銅像を作りたいという発想、そしてその意をくむ感覚、いずれも庶民には理解しがたいものがある。

( SmartFLASH )

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