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ロッテ佐藤都志也や日本代表選手も!聖光学院OB詐欺男逮捕で判明した球界騒然の被害実態…総額1億円超か

社会・政治 投稿日:2022.09.13 06:00FLASH編集部

ロッテ佐藤都志也や日本代表選手も!聖光学院OB詐欺男逮捕で判明した球界騒然の被害実態…総額1億円超か

佐藤(左)は佐々木のプロ初登板でマスクをかぶった。2人は同じ年のドラフト1位と2位(写真・共同通信)

 

「高校時代の野球部の先輩に、なにげなくインスタでメッセージを送ったら、電話がかかってきて『投資案件があるんだけど』と言うんです」

 

 こう語るのは、福島県・聖光学院高校卒業生のAさんだ。

 

 聖光学院といえば、今夏の甲子園でもベスト4に進出し、高校野球界の名門校として知られている。その野球部で3年間、汗水流した彼が、金銭トラブルに遭ったという。

 

 

 トラブルの相手は、6月7日に埼玉県警浦和署に詐欺容疑で逮捕された加賀裕也容疑者だ。加賀容疑者も聖光学院野球部OBで、2013年にベンチ入りメンバーとして甲子園に出場している。Aさんが続ける。

 

「加賀の話を聞いてみると『いい話だな』と思い、乗ってしまいました。元金として、合計100万円弱を彼の口座に振り込んだところ、突然、連絡がつきにくくなりました。返金を催促しても『対応している。返せる見込みができた』と言うのみなので、弁護士に相談し、昨年10月にようやく元金を返金させました。

 

 聖光学院の野球部OBだけでも10人弱の被害者がいて、まだ返金されていない人も多いです。高校時代の加賀はそんなことをする先輩には見えなかったですし、インスタでの派手な生活ぶりを見ていると本当に儲かっているように思えて……」

 

 昨年、Aさんと別の後輩から「投資金の返還のために、加賀容疑者に追加で300万円を振り込んだが、返還がなかった」として、浦和署に被害届が出された。その後、捜査が開始され、逮捕に至った。現在、刑事裁判が進行している。

 

「じつはこの裁判のなかで被害届を出した“後輩”というのが、現役プロ野球選手であることが明らかになりました」と、球界関係者は話す。その選手とは、千葉ロッテマリーンズ・佐藤都志也(24)だ。

 

 佐藤は2020年に、ドラフト2位でロッテに入団。1年めから開幕一軍入りを果たし、今季は一塁手として出場する傍ら、佐々木朗希(20)ともバッテリーを組む正捕手として活躍している。聖光学院高校出身で、加賀容疑者は佐藤の2学年上の先輩にあたる。

 

「声を上げたのはロッテの佐藤だけですが、ほかにもプロ選手に被害が出ています。パ・リーグの若手投手、日本代表経験がある大物選手、高校時代に強打者と期待された元選手らが、次々と『加賀に騙された』と頭を抱えているんです」(前出・球界関係者)

 

 加賀容疑者は高校卒業後に、プロ野球選手を多数輩出している岩手県・富士大学に進学し、野球部に所属した。富士大学野球部OBにも被害者が複数おり、その一人のBさんが詳細な手口を教えてくれた。

 

「加賀はオーダースーツ事業などの会社を立ち上げているんです。昨年5月、最初に連絡が来たときは『スーツを作りませんか?』ということでした。南麻布にある事務所に来てほしいと言われ、そこで採寸をしたんです。そのときに『じつは前職の繋がりで、いい投資先を知っている』と加賀が言いだしたんです。出資してくれれば『年内には倍にする』と言われました。それでスーツ代の30万円と、投資金約1000万円を何回かに分けて加賀の口座に振り込みました」

 

 しかし、すぐに加賀との連絡が滞り、詐欺だと気づいたという。結局、Bさんのもとにはスーツすら届かなかった。

 

「富士大野球部の関係者などに聞くと、六本木のキャバクラでひと晩に現金100万円をポンと払うような豪遊をしていたそうで、騙し取ったカネはそこに消えたんじゃないかと思います。ただ一度、加賀がポルシェに乗ってきたとき、レンタカーだったんです。彼は『代車で……』と言っていましたが、いま思えばカネがあるフリをしていたんですね」

 

 聖光学院と富士大学に、加賀容疑者の逮捕について尋ねたが、ともに「認識していませんでした」との回答だった。

 

 加賀容疑者については、「在籍時、文武ともに一生懸命取り組む生徒であり、問題行為などは、いっさいありませんでした」(聖光学院)という。

 

 ロッテに佐藤の詐欺被害について尋ねると「選手個人に関わることはお答えしかねます」の回答だけだった。

 

「プロ・アマ合わせて相当な数のトラブルが聞こえてきており、球界で拡大していると思われます。被害総額も1億円を超えるのではないでしょうか」(前出・球界関係者)

 

 プロと夢の舞台を目指す「強豪野球部」という特殊環境が容疑者の欲望を生んだのだろうか。

( 週刊FLASH 2022年9月27日・10月4日合併号 )

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