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連合・芳野会長が国葬参列へ 8月には“共産アレルギー”で人事へ苦言、立民との溝は深まるばかり

社会・政治 投稿日:2022.09.18 14:33FLASH編集部

連合・芳野会長が国葬参列へ 8月には“共産アレルギー”で人事へ苦言、立民との溝は深まるばかり

メーデー中央大会であいさつする連合の芳野友子会長(写真・時事通信)

 

 連合の芳野友子会長が、9月27日に予定される安倍晋三元首相の国葬への参列を表明したのは、15日のこと。

 

「苦渋の判断だが、連合会長として弔意を示すため出席せざるを得ない」

 

 そう説明したものの、連合の支援を受ける立憲民主党から批判が続出しており、物議を醸しそうだ。

 

 

 蓮舫議員は、芳野会長が参列を表明した同日、すかさずTwitterで《国葬よりも優先されるべき労働者支援を政府に求める立場なのでは》と苦言を呈した。

 

「15日の会見で芳野会長は、『国葬のあり方と、凶弾に倒れたことに弔意を示すことは区別する必要があるのでは』と理解を求めましたが、立民は泉健太代表を含め、執行役員は欠席を決めています。

 

 さらに立民にとって頭が痛いのは、16日、最高顧問である野田佳彦元首相が参列の意志を固めたことです。『最高顧問である野田さんが出席するなら……』と、心が揺れる議員も多いでしょう。出欠をめぐって、国葬が終わってからも、党内では分裂がおきかねません」(全国紙記者)

 

 毎日新聞の報道によると、芳野氏の出席意向は、連合の傘下でもある産業別労働組合からも反発を招いているという。

 

 そんな芳野会長は8月、立民に“冷水”を浴びせたばかりだった。政治ジャーナリストが解説する。

 

「8月26日、立憲民主党は両院議員総会を開き、幹事長に岡田克也氏らベテラン議員を起用する執行部人事を承認、新執行部が発足しました。

 

 そこで芳野会長は、幹事長に岡田氏が就くことについて、『懸念があるかないかと聞かれれば、懸念はある』と述べたのです。岡田氏は、旧民進党代表時代に共産党との共闘を進めた経緯があり、共産党との野党共闘路線を復活させることを、芳野氏がけん制した形でしょう。

 

 一部報道で『共産アレルギー』と呼ばれるほど、共産党との政治的協力に消極的な芳野会長ですが、連合の会長という立場で、支援する立憲民主党の人事に口を出すことは異例のこと。その際も、疑問の声が多く寄せられました」

 

 たびたび、立民と摩擦を起こす行動が注目される芳野会長。会見では、国葬について「国民を二分し、多くの人が納得していないことを政府は受け止めてほしい」とも語っている。それでいて国葬に参列するのであれば、立民が納得しないのではないだろうか。

( SmartFLASH )

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