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「中国という言葉を出すな」高市早苗大臣が岸田首相との会話を “暴露”…「よくいった」「ぶっちゃけすぎ」と賛否渦巻く

社会・政治 投稿日:2022.09.29 20:40FLASH編集部

「中国という言葉を出すな」高市早苗大臣が岸田首相との会話を “暴露”…「よくいった」「ぶっちゃけすぎ」と賛否渦巻く

岸田首相と高市早苗大臣(写真:つのだよしお/アフロ)

 

 9月28日、高市早苗経済安全保障担当相が『BSフジLIVE プライムニュース』に出演。番組内でのあっけからんとした “暴露” が物議を醸している。

 

 番組では、「セキュリティ・クリアランス(適格性評価)」制度を取り上げた。「セキュリティ・クリアランス」とは、安全保障に関わる機密などを取り扱う個人の適性を評価し、情報にアクセスできる資格を与える制度だ。

 

 

 経済安全保障の強化に向け、経済界などから導入を求める声が出ているが、身辺調査もするため、個人情報保護の観点から慎重論も根強い。2022年5月に成立した経済安全保障推進法案には盛り込まれていない。

 

 司会を務める反町理氏が法案提出の時期を問うと、高市氏はこう回答した。

 

「この秋はぜんぜん間に合わないです。いまどういう場合にセキュリティ・クリアランスが必要かということを洗い出しています。

 

 それと、大臣に就任した日に言われたのは、『中国という言葉を出さないでくれ』というのと、『来年の通常国会にセキュリティ・クリアランスを入れた経済安全保障推進法を提出すると口が裂けても言わないでくれ』と」

 

 この “暴露” に、反町氏は「高市さん、それ……。ありがとうございます(笑)」と苦笑。さらにサイバーセキュリティに話が及ぶと、高市氏はこうも語った。

 

「サイバーセキュリティは経済安全保障の一環だから、必要な法改正も私の担当にしてくださいと総理に申し上げて、断られてしまいました。ですから、いまサイバーセキュリティの担当ではございません。

 

 ただ、セキュリティ・クリアランスは、どうしても法改正して出したいというのが、私の強い希望です。しかし、内閣府の長は内閣総理大臣でございます。だから自分がやりたい、はい、法律案を書きなさいと役所の人に命令する権利は、私にはございません」

 

 岸田文雄首相との会話を次々に “暴露” したあとで、高市氏は笑顔でこう語って頭を下げた。
「明日クビになったらすいません。ごきげんよう」

 

 高市氏の発言は、SNSで喝采を浴びた。

 

《高市さん、面白いなぁ やっぱりこの位言える人でないと、世界を渡り合えないね。スカッとした》

 

《高市さんのこのぶっちゃけた事はある意味 今の政府は親中まっしぐらって事が改めて露呈しているよね》

 

《口が裂けても言ってはいけないことをはっきり言い切る高市早苗さん最高です》

 

 一方で、岸田首相とのやり取りをあっけらかんと話す高市氏を心配する声も上がった。

 

《高市早苗さん、マジで現政権の担当大臣なのか!?笑 ここまでぶっちゃけてるのは、相当岸田総理に思うところあるんだろうなぁ…》

 

《「口が裂けても」だって 高市さんよう言うてくれはった!でも大丈夫か、心配》

 

《今頃、岸田総理はカンカンだぞww》

 

 高市氏の強気な発言を称賛する声は多いが、政治ジャーナリストの角谷浩一氏は手厳しい。

 

「自分の政治的な思惑だけで発言するなら、『閣僚をやめてくれ』という話になりますよ。もともと前任だった小林鷹之氏の留任が受け入れられず、岸田首相から要請されて『お役をいただいた限りは全力で働いていく』と明言したわけです。

 

 自分の思いどおりにならないからといって、首相との会話を暴露するなら、高市さんだって会話を暴露されても文句を言えません。信頼関係を壊してまで暴露するなんて、“宣戦布告” みたいなものですよ。

 

 暴露するなら大臣を辞任してから言うべきです。『私をクビにしてください』と言うなら覚悟が感じられますが、『明日クビになったらすいません』ですから。覚悟もなく暴露しているのでしょう」

 

 安易な暴露は政治家として致命傷になりかねない。「口が裂けても」言うべきではないのだ。

( SmartFLASH )

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