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岸田首相の臨時国会「所信表明演説」原稿を入手 「聞く」力が「厳しい意見を聞く」に“自虐”変更!

社会・政治 投稿日:2022.10.02 06:00FLASH編集部

岸田首相の臨時国会「所信表明演説」原稿を入手 「聞く」力が「厳しい意見を聞く」に“自虐”変更!

国葬が終わって以降、岸田首相は不機嫌だという(写真・JMPA)

 

《先週執り行った安倍元首相の国葬儀は、厳粛かつ心のこもったものとなりました》

 

 10月3日に召集される臨時国会。物価高への対策や、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と政治の関係について、与野党で議論が交わされる予定だが、本誌は、岸田文雄首相の所信表明演説の原稿を入手した。

 

 演説では、上のような国葬に関する自画自賛が語られるほか、旧統一教会との関係については《現在社会的に問題が指摘されている団体》と、固有名詞を出さず、以下のように述べる予定だ。

 

 

《国民の皆様の声を正面から受け止め、説明責任を果たしながら、信頼回復のために各般の取組を進めてまいります》

 

《悪質商法や悪質な寄附による被害者の救済に万全を尽くすとともに、消費者契約に関する法令等について、見直しの検討をいたします》

 

 ある官邸関係者が語る。

 

「岸田首相は、弔辞が絶賛された菅義偉(よしひで)前首相に国葬での“主役”の座を奪われ、完全に意気消沈しています。また、国葬の開催や、旧統一教会問題への対応など、自身の決断が悪いほう、悪いほうへと進んでいるので、かなりピリピリしています。

 

 そんななかで、所信表明の作成作業を進めていたわけです。しかし、これまでは何かキーフレーズになる言葉を入れていたところ、木原誠二官房副長官から『うわついた感を見せず、かっちりしたもので』という指示が出たために、まったく面白みのない内容になってしまいました」

 

本誌が入手した岸田首相の所信表明演説の原稿の一部。「『厳しい意見を聞く』姿勢」の記述がある

 

 ところが、演説のなかで1点だけ注目するべき部分があるという。

 

「これまで、首相は『聞く』力を、自身を表わすキーフレーズとして使ってきました。それが今回の所信表明で、『厳しい意見を聞く』に変更されるのです」

 

 それが以下の部分だ。

 

《国民の皆様からの厳しい声にも、真摯に、謙虚に、丁寧に向き合っていくことをお誓いいたします。「厳しい意見を聞く」姿勢にこそ、政治家岸田文雄の原点があるとの初心を、改めて肝に銘じながら、内閣総理大臣の職責を果たすべく、全力で取り組んでまいります》

 

 この変更には、岸田首相の強い意向があったという。

 

「もともとは従来どおりの『聞く力』だったのですが、首相自身が『最近、厳しいことしか言われない。これに耐えている姿勢を見せないといけない』と言いはじめ、結局、この文言になりました」

 

 この文言については『自虐的すぎないか』という意見も出たのですが、首相の機嫌が悪く、誰も言い出せませんでした。

 

 先日の首相へのレクで、ある官僚がご機嫌取りのためか、国葬での首相の弔辞に感動したことを話したところ、『嫌みか』と、首相はあからさまに態度を硬化させました。それほどに、最近の首相は“おむずがり”なのです」

 

 岸田首相には、厳しい意見を聞く力よりも、国民から厳しいことを言われないように頑張ってほしいものだ。

( SmartFLASH )

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