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北朝鮮ミサイル「10日で計7発」で専門家が明かす“岸田首相お手上げ事件”の不安「金正恩は日本を見てほくそ笑んでいる」

社会・政治 投稿日:2022.10.05 20:43FLASH編集部

北朝鮮ミサイル「10日で計7発」で専門家が明かす“岸田首相お手上げ事件”の不安「金正恩は日本を見てほくそ笑んでいる」

10月4日、北朝鮮から発射された弾道ミサイルが日本上空を通過したことを伝える大型モニター(写真・共同通信)

 

 10月4日朝、防衛省北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことを発表した。ミサイルは日本の上空を通過し、全国各地で「Jアラート(全国瞬時警報システム)」が発令されたことで、国民にも動揺が広がった。

 

 北朝鮮はミサイル発射を繰り返しており、9月25日、28日、29日、10月1日、そして今回の4日と10日間で、計7発を発射している。短期間に何度も挑発的な発射を繰り返す“異常事態”はなぜ起きているのか――。

 

 

 拓殖大学主任研究員の高永喆(コ・ヨンチョル)氏は、こう話す。

 

「今回の背景には、10月1日に韓国が建軍記念日の『国軍の日』に式典をおこなったことがあります。以前の文在寅(ムン・ジェイン)政権が北朝鮮を刺激することを恐れて、式典をおこなっていなかったものを今回、尹錫悦(ユン・ソギュル)大統領は実施したんです。

 

 また、日米韓3カ国は9月30日に、日本海での共同訓練の実施を発表しましたが、その牽制の思惑もあるでしょう」

 

 これまでも、北朝鮮のミサイル発射は繰り返されてきたが、「コリア・レポート」編集長の辺真一(ピョン・ジンイル)氏は、2017年の状況との類似を指摘する。

 

「2017年のときは8月から9月にかけて、北朝鮮は『火星12』を発射し、日本列島の上空を通過しました。その当時の日本の外務大臣が岸田文雄首相でした」

 

 今回、ミサイル発射を受けて10月4日の夜に岸田首相は、米国・バイデン大統領と電話協議をおこなった。そして記者団に対して「今回の暴挙を強く非難した」と語っている。

 

「こんな口だけの非難では、北朝鮮に大きなインパクトを与えることは出来ません。現実的な対策を取らなければならないと思います」(高永喆氏)

 

“弱腰”な岸田首相については、辺氏も心配を口にする。

 

「2017年当時にテレビ番組で岸田さんとご一緒したんです。あのときは、トランプ氏と金正恩氏の“強硬路線”のチキンレースだったんです。そこで番組がCMに入ったとき、外交のトップであった岸田さんに『今の状況はなんとかならないですか?』と聞いたら、岸田さんは黙ったまま首を3回横に振ったんです。つまり、『お手上げ状態だ』ということですよ。

 

 岸田さんには不安が大きいです。そもそも現在の日本は、ひたすら米国についていくだけで外交力がありませんから……」

 

 10月4日に発射されたミサイルは約4600キロを飛翔し、東北地方の東に約3200キロ付近の太平洋に落下したと見られている。

 

「北朝鮮の主たる敵は米国です。このミサイルは日本列島に向けられたものではなく、グアムを狙ったものですよ。それなのに国のトップが『非難』するばかりで、国民の動揺を止められない日本を見て、北朝鮮はほくそ笑んでいるはずですよ」(辺真一氏)

 

 約5年、外務大臣を務めたことが首相の「大実績」だったはずだが……。

( SmartFLASH )

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