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ソニー生命“168億円不正送金”男、220億円返還も裁判で「ビットコインを研究した結果」「会社の眠っていた資産を有効活用」主張にツッコミの嵐
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.10.06 17:20 最終更新日:2022.10.06 17:22
「会社の眠っていた資産の有効活用を考えて投資し、最終的に被害を生じることも防いだ」
ソニー生命保険の海外子会社から、約168億円を不正に引き出したとして、詐欺罪と組織犯罪処罰法違反に問われた石井伶被告の公判が5日、東京地裁でおこなわれた。「日本経済新聞」によると、石井被告の弁護人は冒頭のように述べ、寛大な判決を求めたという。
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「石井被告は2021年5月、ソニー生命の子会社の口座から不正に送金した資金を、全額ビットコインに交換していました。これまでにない規模での詐欺事件として注目を集め今回、懲役10年を求刑されています」(司法記者)
さらに話題になったのが、アメリカ当局が押収していた資金が子会社に返還されたとき、円安・ドル高やビットコインの値上がりの影響で、約50億円多い221億円になっていたことだ。
同紙によると、石井被告の弁護人は、返還額が当初よりも上回ったのは、被告が「ビットコインへの投資傾向を研究した結果だ」として、ソニー生命が被害を被っていないこと、搾取した資金をすべて自分のものにするつもりはなかったことを主張したという。
ビットコインの値上がりを確信し、返金したうえで利益の一部をもらうつもりだったという石井被告。SNS上では50億円以上の“運用益”を得たことに驚きの声が挙がる一方、
ツッコミの声が相次いだ。
《そこじゃないんだよ問題は》
《捜査機関が押収した結果でしょ? それを理由に減刑してくれというのは、ちょっと図々しいんじゃない?》
《ってか増えたところでどうやって戻すつもりだったのかね》
判決は11月18日。ソニー生命は、返還された資金を犯罪防止や、人道支援のための寄付を検討しているという。
( SmartFLASH )