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岸田首相、長男秘書官に「中華料理好きだっけ?」11月「日中首脳会談」後ろ向きに検討中

社会・政治 投稿日:2022.10.07 20:39FLASH編集部

岸田首相、長男秘書官に「中華料理好きだっけ?」11月「日中首脳会談」後ろ向きに検討中

岸田首相と、林外務大臣(10月6日)

 

 11月15日、16日にインドネシアで開かれる20カ国・地域首脳会議(G20サミット)。アメリカのバイデン大統領は、ロシアのプーチン大統領と会談をおこなう可能性を否定しておらず、今後の両大統領の対応に、世界中が注目している。

 

 一方、日本と中国の首脳が対面で会談したのは、2019年の安倍晋三元首相が最後だ。9月29日に迎えた国交回復50周年では、岸田文雄首相と習近平国家主席がメッセージを交換しただけにとどまった。

 

 

 G20で、日中首脳会談は実現するのか。

 

「たしかに、対北朝鮮などの話を含め、日中首脳会談をおこなう予定で事務方は動いています」

 

 そう語るのは、岸田首相に近いある関係者だ。9月29日、岸田総理は記者団に対し、日中首脳会談をおこなうかについては「現時点で何ら決まっていることはない」と話しているが……。

 

「岸田首相は、習国家主席とは2021年10月に電話で話したのみで、対中国という意味では何もできていないのが実情です。そのため表には出していませんが、事務方はなんとかG20の機会を利用して、首脳会談を実現しようとしているのです。

 

 なお、日中首脳会談の重要度は日米首脳会談と同じレベルで、最重要外交案件です。ただ、この流れに水を差す人物が一人おり、これに官邸内は非常に困っています」

 

 きわめて重要な外交案件への“抵抗勢力”とは、いったい何者なのか。この関係者が続ける。

 

「じつは、その人物は首相本人なんです。首相は国葬を断行したうえ、今回防衛費の増額にも着手したことで、保守層の取り込みには成功していると見ています。しかし、日本国内では、中国寄りの姿勢を見せると“親中派”のレッテルを貼られ、特にネットを中心に保守層から叩かれる現状があります。

 

 岸田首相が、いちばん気にしているのは下がり続ける支持率です。いま、保守層からの支持を失うわけにはいかないと、日中首脳会談のセッティングに非常に後ろ向きになっているのです」

 

 岸田首相が慎重姿勢を崩さないため、周囲はこのことを政局にも利用しはじめた。

 

「10月2日には、菅義偉前首相がフジテレビの番組に出演し、日中首脳会談をやるべきだという趣旨の発言をし、岸田首相にプレッシャーをかけてきています。

 

 さらに、官邸内において岸田首相の“代弁者”である木原誠二官房副長官と、林芳正外務相の溝が深まっています。岸田派の二人ですが、外交については素人である木原副長官が、“自分の言葉は首相の言葉だ”と言わんばかりに振舞っているので、林外務相が激怒しているのです」(前出・関係者)

 

 岸田首相は、そんな党内の混乱をよそに、検討に検討を重ねている。

 

「官邸内では、今回は相手が中国だけに『リアル“検討使”だ』と陰で囁かれています。岸田首相は、4日付で就任したばかりの、自身の長男である翔太郎秘書官に、『中華料理好きだっけ?』と尋ねていました。首脳会談についてではなく、遠回しに中国を話題に出すことで、どうしようかと考えているのでしょう」

 

 約1カ月後に迫ったG20。このままでは、両首脳がインドネシアで手を握り合うことは、なかなか難しそうだが――。

( SmartFLASH )

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