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「携帯番号教えてくれなかった」自衛隊派遣要請遅れで静岡県知事と市長が泥仕合…SNSでは呆れ声「2人とも辞めて」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.10.12 16:35 最終更新日:2022.10.12 16:35
台風被害時の自衛隊派遣要請をめぐり、静岡県知事と静岡市長が泥仕合を続けている。
9月23日から台風15号による大雨が続き、大規模な土砂崩れや断水が発生した静岡県。県が自衛隊派遣を要請したのは26日で、対応の遅れが批判されていたが、その責任の所在を、互いに押しつけあっているのだ。
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9月26日、川勝平太・静岡県知事は、派遣要請が遅れたことについて、「(県は)災害派遣要請をする用意がありながら、市町から(要望が)上がってこないということでじりじり待っていた」と、市から何も要望されなかったことが原因だと発言。
これに対し、田辺信宏・静岡市長は、10月11日の定例会見で、「じりじり待っていたのならば、知事から一本電話をいただきたかったという気持ちはあります」としたうえで、こう続けた。
「首長間は携帯電話でやり取りするのが常識。しかし、知事とは携帯で電話ができません。知りません、私、携帯番号を。教えてもらおうと思ったこともありましたけど、残念ながら教えていただけませんでした」
一方の知事は、これに対し、「携帯の電話番号を教えてくれと言われたことは一度もありません。また教えてくれと言われれば拒否する理由はどこにもありません」と返し、市長の発言を「虚言ですね」と斬り捨てたのだ。
「2人の不仲は以前から有名で、互いの選挙ではそれぞれの対抗馬を応援しています。2015年の対談で、知事が市長を『君(きみ)』と呼ぶと、市長は気分を害し『市長ですけど』と返した場面は象徴的です。
もはや政策だけでなく、互いに嫌悪感を持っているのは明らか。しかし、そんなことが原因で住民の安全が軽視されたとあっては、たまったものではありません」(政治記者)
静岡5区の細野豪志・衆院議員は、10月12日にTwitterを更新し、
《これから政府に台風15号の要望に行くところだが、静岡県知事と静岡市長の関係が災害対策の遅れにつながったとしたら深刻。危機において個人的人間関係を置いて政治家同士が全面協力するのが当然だ。二人の関係についてはコメントを控えてきたがここまで来ると見過ごせない》
と投稿した。今回の件が報道されると、SNSには
《女子高生の派閥争いじゃないんだから…大人げない…もう2人セットでリコールした方がイイよ…》
《静岡市民として、静岡県民として恥ずかしい。仲悪いのは自由だけどさ、貴方たちの後ろには多くの市民・県民がいるんだよ。阿呆なの?》
《静岡県知事も市長も両方ダメだ。二重行政の弊害に行政トップとしての資質の欠如が重なった悪夢。二人とも辞めよ》
など、呆れる声が多数並んでいる。静岡市の被災地では今なお、懸命な復旧作業が続いているのだが――。
( SmartFLASH )