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河野太郎デジタル相も疑問「ドローンは赤信号で停止」の謎 専門家も「普及につれ議論される」と語る曖昧な飛行ルール

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.10.21 15:31 最終更新日:2022.10.21 15:32

河野太郎デジタル相も疑問「ドローンは赤信号で停止」の謎 専門家も「普及につれ議論される」と語る曖昧な飛行ルール

茨城県境町で実験がおこなわれているドローン 写真・時事通信

 

 10月12日に投稿された、河野太郎デジタル担当相のツイートが話題になっている。

 

茨城県境町で配達に利用されているドローン。道路が赤信号だと空中のドローンも停止しなければならないとか、謎の規制に関する要望もありました》

 

 空を飛ぶドローンが、赤信号で停まらなければいけないというのだから、たしかに“謎”である。

 

 

 このツイートは、10月12日に河野大臣が永岡桂子文部科学相らとともに、茨城県境町を行政視察した際のもの。境町ではこの10月から、ドローンや自動運転バスを活用した「新スマート物流」の実現化に向けた実証実験が始まったばかりで、2023年度中には、ドローンが有人地帯の上空を飛行する「レベル4」を含めた配送サービスの実現を目指している。

 

 この河野大臣のツイートには、多くのコメントが寄せられている。

 

《赤信号で止まるドローンって… 道路じゃないのに道路交通法の適用なんですね?
確かにおかしな事です》

 

《ドローンの高さによっては青信号で侵入してきた大型トラックとかと衝突する感じですかね》

 

《一方通行とか車線変更禁止とかそう言うのも守るんかな》

 

 境町での実証をおこなっている、株式会社エアロネクストの担当者はこう説明する。

 

「河野大臣が視察された際には、ドローンは道路での離発着や低空飛行を行っておらず、赤信号でドローンを停止するようなこともありませんでした。おそらく、ドローンに関する法律について話すうちに、そういう話題になったのではないでしょうか」

 

 ドローンを使ったさまざまなサービスを提供している「Drone 3D surveying」(福岡県久留米市)の尊田貴三さんは、こう語る。

 

「道路や歩道上からの離発着を行う場合や、低空飛行(信号機の高さ以下など)で道路上を飛行するときには『道路使用許可』の申請が必要です。ただ、ドローンに対して道路信号の規制は、今のところありません。今後も道交法(地上のルール)でドローン規制をおこなうのは 想定しづらいと個人的には思います。ドローンの飛行ルールは、市場が広がるにつれて議論され 追加で決まっていくのではないでしょうか」

 

 ドローンに関する飛行ルールには、まだ曖昧な部分がある――というのが、河野大臣のツイートの趣旨だったようだ。

 

 総重量100g以上の無人航空機(ドローン)は、航空法による規制対象だ。空港周辺や人口の集中する地区の上空、地上から150m以上は飛行禁止区域となっており、飲酒運転(操縦)も禁止だ。また12月5日には「レベル4」飛行が一部解禁され、有人地帯において、目視の範囲外でドローンを自動・自律飛行させることが可能になる。これにより、宅配サービスなど活躍範囲が飛躍的に拡大することが期待されている。

 

 今後、さまざまな分野での活用が見込まれるドローンだけに、明確なルール作りは早急に進められるべきだろう。

( SmartFLASH )

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