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旧統一教会「個人情報」無視した会見が中継打ち切りの事態に 解決の糸口見えぬ教団の姿勢に集まる落胆

社会・政治 投稿日:2022.10.21 20:38FLASH編集部

旧統一教会「個人情報」無視した会見が中継打ち切りの事態に 解決の糸口見えぬ教団の姿勢に集まる落胆

会見で説明する勅使河原秀行氏(写真・時事通信)

 

 いまだに解決を見ない、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の問題。自民、公明、立憲民主、日本維新の会の4党は10月21日、被害者救済のための法整備に向け、与野党協議会の初会合を国会内で開いた。

 

 前日の20日、岸田文雄首相が「質問権」を行使し、組織を調査する方針を示したことを受け、教団側は記者会見を行ったが、その会見内容がネット上で物議を醸していたのだ。

 

 

「質問権の行使とは、宗教法人に法令違反などが疑われる場合、文部科学省などが運営の実態について報告を求めたり、質問したりすること。オウム真理教による一連の事件を受けて、1996年に改正法で盛り込まれましたが、行使された例はありません。

 

 このところ、旧統一教会は、元妻が信者で、高額献金被害などを訴える橋田達夫さんの自宅を約束もなく訪問したり、自身の被害や解散を訴えてきた元2世信者・小川さゆりさん(仮名)の会見中止を両親の署名入りで送ったりといった行動が報じられていました。

 

 会見では、勅使河原秀行・改革推進本部長が『質問権行使』へのスタンスを表明したとともに、橋田さんの一件については『言論を封殺するような圧力をかけた、というのはまったく違う』と発言。

 

 そこから、会見は“異様な雰囲気”を帯び始めたのです」(週刊誌記者)

 

 勅使河原氏の呼び声で、スーツ姿の男性20人近くがずらりと登場。これは、教区長に“昇格”した2世信者たちだ。全国に68人いる教区長のうち、20人を2世信者に担わせ、教会改革を主導的に推進していくという。

 

 さらに、橋田さんの元妻の発言をVTRで流した勅使河原氏。同会見を中継した『情報ライブ ミヤネ屋』も、個人情報保護の観点から中継を打ち切りする事態になった。

 

 ネット上の会見への感想は、解決への糸口が見えないことに対する落胆の声が並ぶ。

 

《教団存続のためなら手段を選ばないんだね…ここまでくると、誰かが思い切って本気の決断しないと、もう被害者の方たちが救われる未来が見えない》

 

《小川さゆりさんが涙ながらに訴えたあの会見、見た人なら誰もが心に刺さるはず。でも橋田さんのVTRをとうとうと流したのを見て、あの会見はなんだったんだとも思ってしまった》

 

《会見見てて、はっきり言って恐怖すら感じたで。被害者である橋田さんに対する個人攻撃、元妻=個人すら表に立たせて、教団を擁護させる。社会常識から見て著しく逸脱してるし、家族の悲劇すらも自己正当化に利用するやり方は、ほんま人の心をなくしてるようにしか見えんかったで。》

 

 会見では、質問権行使による調査について「誠実に対応する」とも発言した勅使河原氏。“解決”の日は来るのだろうか。

( SmartFLASH )

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