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岸田首相と河野大臣で発言内容がブレる「マイナ保険証」不透明な政府の方針に違和感持つ国民が続出!
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.10.26 20:00 最終更新日:2022.10.26 20:00
現行の健康保険証を2024年までに原則、廃止し、代わりにマイナンバーカードと一本化するという政府の方針をめぐり、迷走が始まりつつある。
10月24日の国会では、この「マイナ保険証」について議論が交わされた。立憲民主党の後藤祐一衆院議員から「保険証廃止後にマイナンバーカードを持っていない人は、医療機関の窓口で全額自己負担になるのでは」と問われ、岸田文雄首相は「カードを持たない人には、新しい制度を用意する」との考えを示した。
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マイナ保険証や、保険証が手元になくとも保険診療を受けられる「資格証明書」以外の、新しい制度を作ると宣言した岸田首相。だが、これには後藤議員も「それ、新しい保険証と何が違うんですか」とあきれ顔だった。SNSでは「マイナンバーカードで管理する意味がなくなる」などと批判が殺到した。
一方で、河野太郎デジタル担当相は、25日に『ABEMA Prime』に生出演。マイナ保険証について、「システムが2つ、並列になれば、その分、余計にコストがかかる。ひとつのシステムでやれるというのが、コスト面からも効果面からもいい」と解説した。
そのうえで、24日の岸田首相の発言については、「総理がおっしゃってるのは、例外的に、たとえばマイナンバーカードをなくしてしまった間は10割負担しなきゃいけないのかというと、そんなことはない。保険料をちゃんと払ってもらっているんだったらば、その間の対応は考えないといけない。何かのまれな事情で、マイナンバーカードがいま手元にない方も、ちゃんと医療は皆保険で受けられますよと(いうこと)」と、補足説明している。
「河野大臣の口ぶりでは、マイナ保険証の義務化は当然の前提とされているようですが、岸田首相の答弁は若干、異なる印象があります。はたして、政府内で方針のすり合わせはできているのでしょうか。閣僚それぞれによって発言内容がブレ出すありさまで、世間も混乱し始めています」(政治担当記者)
実際、SNSでは政府方針の不透明さに、違和感を持つ声が続出している。
《岸田さんの保険証はマイナカードの他にも作ると言った事に対して河野大臣の説明苦しくないですか?》
《岸田首相がマイナカードを持たない人について「資格証明書ではない制度を用意します」との発言について、河野大臣は「例えばマイナカードを紛失した際の対応のことで、その間も医療は保険で受けられるように」と稀な状況に対応するための話だと。そうかな?岸田首相はそういう意味じゃないでしょ。》
《河野さんの突破力は岸田内閣には魅力的でしょうが、弱者置き去りで乱暴なやり方はちょっと反感を覚えますね。国会で岸田さん「紛失時」の話なんかしてませんでした。マイナカードを持たなくても保険料払ってるなら保険診療が受けられる制度って言ったんです。》
マイナンバーカードは、いまだ国民の半数程度にしか普及していない。「マイナ保険証」導入の方針が決まってもこの調子となると、心配で病院にも行けなくなりそうだ。
( SmartFLASH )