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相模原「立てこもり男」逮捕! 逃げたはずの廃ホテルは “もぬけの殻” だった…神奈川県警の大失態
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.11.02 17:00 最終更新日:2022.11.02 17:00
10月20日、監禁容疑で指名手配されていた内野大輔容疑者が、警察官の職務質問から逃げだす事件が発生。行方がわからなくなっていたが、11月2日、逮捕された。
神奈川県警本部に「逃げるのに疲れました」と出頭してきたため、身柄を確保。現在、警察が詳しい経緯を調べている。
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「内野容疑者は暴力団関係者で、暴行事件に関与したとして、2022年8月に指名手配されました。逃走時、相模原市内で警察官に声をかけられると、閉館したホテルに逃げ込み、立てこもったとみられました。そのホテルは町田駅の近くにあり、周囲は戦々恐々でした」(取材にあたった本誌記者)
当初、廃業ホテルに立てこもったと思われていた内野容疑者だが、警察が内部に踏み込むと、そこは “もぬけの殻” だった。逮捕後の供述によると、一度は閉館したホテルに逃げ込んだものの、捜査の目をかいくぐり逃走したという。
本誌は、当時の現場の混乱ぶりを現地で見ていた。近隣住民は、警察の対応をこう語っていた。
「午後7時ごろまでは、警察が周囲の道路を通行止めにするなど、厳戒態勢が続いていました。現場もぴりついた様子で、報道陣も待機していましたよ」(近隣住民)
ところが、午後7時を過ぎたころから、警察の様子が変わった。
「どうやら、ホテルのなかに男がいないらしい、ということでした。少しして、現場のホテル近くを除く、広範囲にわたる道路の規制が解除されました。警察がその場から撤収していく様子を見て、唖然としました」(前出・近隣住民)
“立てこもり現場” とみられていた廃ホテルに現われた神奈川県警の広報担当者は、男はこの場所におらず、範囲を広げて捜索を進めていると発表。周辺の防犯カメラには、ホテルの方向から逃げていく人物が映っていたという。
立てこもり犯を取り逃がすという神奈川県警の大失態に、現場で取材していた本誌記者も驚きを隠せなかった。
「前代未聞ですよ。誰もいない “もぬけの殻” の廃ホテルに男がいると思って、大規模な規制までかけて取り囲んだんですから。警察はどういう理由で『立てこもっている』と思い込んだのか、説明が待たれます」
逮捕に至った今、「容疑者が行方不明」という最悪の事態は免れた。今回の失態が最初で最後になることを祈るばかりだ。
( SmartFLASH )