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安倍総理の御用達「政府専用機」内部にはシャワールームも!社会・政治 2017.06.12

『写真:航空自衛隊』

『写真:航空自衛隊』

 

 日本国政府専用機(機種はボーイング747ー400)は、1993年2月の初任務以来、訪れた国は95カ国、寄港地は254カ所に上る。原則、任務機の離陸30分後に、副務機の一機も飛び立つ。万が一に備え、原則2機体制で運用されている。

 

 運用を担当するのは、航空自衛隊・特別航空輸送隊。空自千歳基地をベースとし、部隊は約150名。当然、乗組員は全員航空自衛官だ。

 

 政府専用機に詳しい航空写真家の大村基嘉氏が語る。

 

「乗務員だけで、飛行や通信・整備・荷物搭載など、すべての作業を完結できるようになっています。愛称の『Cygnus(白鳥座)』は、離陸が白鳥の離水に似ていることに由来しています」

 

 内部の様子を前方から見てみよう。

 

 コックピットには、操縦士2名のほか、航法士1名がいる。「航法士は燃料プランや飛行ルートなどを細かく指示。要人らの予定は分刻みなので、早くても遅くてもダメ」(大村氏)

 

 機内の最前部には天皇皇后両陛下や、総理らのための貴賓室があるが、詳細は非公開。リビング、シャワールーム、さらに個室を備え、執務をおこなうこともできるという。
「ホテルの一室がそのまま再現されているそうです」(大村氏)

 

 貴賓室の後方は秘書官席(11席)、会議室、事務スペースが続く。事務スペースには、デスク3席とOA機器(プリンター、FAX、コピー複合機)が完備されている。

 

 その後ろは小型個室で、ここは通常、官房副長官が使う。
 随行員室(33席)は、ビジネスクラスに相当。総理外遊の際は外務省職員が20人から30人随行する。

 

 いちばん後方にあるのが、一般客室(89席)で、おもに同行記者らが使用する。中央に記者会見席が設置されている。記者の座席はJALでいうプレミアムエコノミー。
「意外と座席が硬く、すぐに寝つけない。だから、帰りはひたすら酒を飲む」(政治部記者)という。

 

「CAなどを担当する空中輸送員は、自衛隊で唯一、微笑んで仕事をする職種だとか」(大村氏)

 

 乗組員が垣間見たという、要人たちのエピソードも……。

 

「あるとき天皇陛下に『浅漬けが食べたいのですが、ありますか』と聞かれ、乗組員は機転を利かせ、すぐさまキュウリを漬けてお出ししたそうです」(同前)

 

 機内2階が乗組員の部屋だ。コックピットの後方に、通信室や部隊員が搭乗する席がある。

 

「ねぎらいの挨拶に来たのは安倍総理と野田佳彦前総理。鳩山由紀夫、菅直人元総理は来なかった」(空自関係者)という。

 

 現行機は2019年3月で退役し、次期機ボーイング777‐300ERに替わる。大村氏は名残りを惜しむ。

 

「いまとなっては、日本最後の旅客型ジャンボ機です。せめて退役イベントは、盛大におこなってほしいですね」

 

(週刊FLASH2017年5月30日号)

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