11月6日、「麻生太郎」がTwitterで突如トレンド入りし、注目を集めている。
「2020年9月、麻生太郎・自民党副総裁が高校生に向けて特別授業をおこなった際、『義務教育は幼稚園と小学校まででいい』『大人になって微分積分や因数分解なんか使わない』と話したことが話題になっています。
そのことを取り上げたネットニュースがトレンドのもとになっているようですが、その記事自体が2021年のもので、なぜ今になって再燃しているのかよくわかりません」(ネットウオッチャー)
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なぜ今ごろ、という疑問はさておき、この麻生発言について、ネットでは賛否両論が繰り広げられている。
《これは正論。中学校は行きたい人が行けばいい。今の時代、プロを目指すなら中学校なんか行ってる暇はないわなぁ》
《正しいと思う。ただし、「その後どうしていくか」を主体性を持って考えられる小学校教育は必須かと》
《この先仕事に必要な頭脳はどんどん二極化していくだろうからある意味正しいと思うわ》
という声がある一方、
《子どもにかけるお金をケチる国に未来はないと思います》
《日本の教育格差を更に拡大させようとする麻生太郎》
《中学以上は金銭的余裕のある人にしか教育を受ける権利を与えないと。こういう無教養者を見ると教育の重要性を改めて痛感するね》
と、批判する意見も多い。なかには、
《小学校レベルでも首相になれましたもんね。説得力ありますね》
《さすが、未曾有を「みぞゆう」有無を「ゆうむ」踏襲を「ふしゅう」と答弁で口ひん曲げながらドヤ顔して読んでいたボンボンは一味違うことを言う。説得力がまるで無い》
と、首相時代の「読み違い」を蒸し返し、揶揄する声も。
麻生氏の発言は、高校生の『今の教育は中学校などは特に、個人の多様性がおさえこまれる教育の仕方だと思います。民主主義の国として、国民一人一人が自分の考えを持つことが大切だと思うのですが、今の教育はベストな教育の仕方ですか?』という質問に対してのもの。
それに対し麻生氏は、
「いろんなものを考えるんだったら、きちんとした教育は小学校までで十分じゃないか。中学まで義務にする必要があるのか。たとえば、微分積分、今では因数分解なんてのは、みんなやらされるけど、大人になって因数分解使った人なんかいませんよ。それが必要かねえ、義務としてっていう意見はいっぱいあるんですよ。だから、もう一回考え直してもいいんじゃない、義務教育」
と答えている。さらに、将棋の藤井聡太氏やプロ野球、ゴルフ選手などを引き合いに出し、
「学校なんて行って勉強したら、あんなことできないと思うね。いいじゃない、それで。その人の生き方なんだから、という発想ですよ」
と続けている。
つまり、義務教育のレベルが過剰なものになっているのではないか、これからの時代はもっと自由な発想で個性を伸ばした方がいいのではないか、という趣旨だ。以前からの麻生氏の持論であり、発言の内容自体、批判されるものではないだろう。
それにしても、2年前の発言が蒸し返されるとは……82歳の麻生氏、まだまだ影響力があるということか。
( SmartFLASH )