社会・政治
昭恵さん、清和会から出馬待望論の裏で下関市民は“安倍疲れ”…ウズハウスも寄らず「応援する気になれません」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.11.08 06:00 最終更新日:2022.11.08 06:00
安倍晋三元首相(享年67)の山口県民葬が10月15日におこなわれ、そこには清和会(安倍派)所属の議員も多く参列していた。
「山口県は、安倍家と林家が激しく争ってきた歴史があり、県民葬でも、安倍派が多く参列した一方で、林派の地元議員には招待状が届かない人もいたそうです」(永田町関係者)
安倍元首相の死去にともない選挙区・山口4区では補選が予定され、安倍昭恵夫人(60)の出馬の可能性が囁かれてきた。
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しかし、4区は次の衆議院選挙から、林芳正外務大臣(61)の選挙区・山口3区の一部と統合され、新・山口3区になる。
「山口県は全4区を自民党が独占しているので、次回選挙の3区の公認は、林氏でほぼ決まりです。そのため、補選当選者は最長3年弱の“繋ぎ”。
安倍氏にはお子さんがおらず、一時、実弟・岸信夫氏の子息・信千代氏に“後継”の噂があったが、信夫氏自身が次回選挙出馬は厳しいといわれ、そこに収まりそうです。
それでも、あっさり林氏に吸収されては屈辱的と考える安倍派は“メンツ”のため、昭恵夫人の出馬を待望しているんです」(同前)
10月31日、昭恵夫人はこの日をもって閉店になる、オーナーを務める東京・神田の居酒屋「UZU」に姿を見せた。
「料理の評判がよく、経営も安定していました。晋三さんが亡くなられた日も、店を開けさせていたくらいなので、てっきりこのまま続けると思っていました。
閉店は意外です。やはり、山口に移住してしまうのでしょうか……」(UZUの取引先関係者)
燻り続ける昭恵夫人の「移住」と「出馬」。この2つを追うべく、本誌は山口・下関に向かった――。
下関市は、安倍元首相の自宅や議員事務所が置かれている“お膝元”。さらには、昭恵夫人が立ち上げに関わったゲストハウス「ウズハウス」もあることで知られている。
こう話す山口県議会議員もいる。
「私は、後援会関係者の方から『昭恵さんが下関へ移られる』と夏ごろに聞いたんです。ウズハウスなど関係がある場所近くに住まれるだろう、と」
そこで、下関市内の安倍元首相の自宅を訪れると、なにやら荷物が運び出されていた。
まさしくこの日(10月27日)は、自宅が警察による警護対象から外れ、ポリスボックスなどが撤去される日だったようだ。そうなると、昭恵夫人が山口に住むこともないのか。
近隣住民はこう話す。
「県民葬後に、昭恵さんは遺骨を持って自宅にいらしてましたね。でも、移住の話は聞いたことがないです。
晋三さんの後を継ぐとしたら、頑張ってほしいけど、そんなに甘いものではないと思いますよ」
取材を進めていると、“よりどころ”と思えたウズハウスとも、近ごろは距離ができていることがわかった。
「県民葬の際も、うちには立ち寄られなかったです。山口移住? 聞いたことがありません。本当に来られるならば、寝耳に水といった感じです」(ウズハウスのスタッフ)
小選挙区制になって以来、全9回で安倍元首相が勝利してきた山口4区。その中心都市ともいえる下関市を歩いて感じたことは、地元住民の想像以上の、「安倍疲れ」だ。
「晋三さんの政治や言動を見ていたから、昭恵さんの出馬話も応援する気にはなれません」(自宅の近隣住民)。
「ウズハウスはお世話になっているけど、昭恵さんにはいい印象がないです。旦那さんが好き勝手やって、世間を騒がせていたからね」(ウズハウス付近の商店主)などなど…。
下関市内の安倍元首相の地元事務所は出入りもなく、静か。地元商店街の女性店主からは「昭恵さんが出馬しても『NHK党よりはマシ』くらい」と、嘲笑も漏れる。
急速に地元住民の心は冷え切っていた。昭恵夫人の友人はこう話す。
「姑の洋子さんのお世話を中心に、東京での生活を続ける可能性が高いと思いますよ。彼女は、晋三さんが病に苦しんだときもそうですが『自分が誰かを支えていること』に価値を見いだす人なんです。無理して、下関に行かなくても…」
彼女は今、「自由の身」か「籠の中の鳥」か。