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ヒゲの隊長「ふるさと納税あるなら防衛納税あってもいい」に賛否渦巻く「いいアイデア」「トンデモ税制」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.11.14 14:40 最終更新日:2022.11.14 14:59
11月13日、元自衛官で “ヒゲの隊長” こと自民党の佐藤正久参院議員が『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ系)に出演。防衛費増額の財源にふるさと納税の仕組みを活用する「防衛納税」案を披露した。
番組内で、防衛費を増やすための方策を聞かれた佐藤氏はこう述べた。
「議論はあるが、増税という部分、国債とからめる部分も当然ある。加えて、節税という部分もある。たとえば、ふるさと納税があるなら防衛納税もあればいい。そういう発想があってもいい」
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「防衛納税」案は、佐藤氏だけが提案しているわけではない。
2022年8月には、自民党の宮沢博行議員が、自民党国防部会で「防衛納税」や「防衛国債」の発行などが提案されたことを明かしている。
佐藤氏の「ふるさと納税があるなら防衛納税もあっていい」との発言を受け、Twitterでは「防衛納税」がトレンド入り。賛否が渦巻いた。
11月13日、立憲民主党の米山隆一衆院議員は、自身のTwitterで「トンデモ税制」と批判。
《故郷納税自体、納税者の自治体から税が流出するトンデモ税制であり、「防衛納税」などで税収が集まろうものなら、各地方自治体は存亡の危機に瀕します。余りに無責任な防衛費優先論で本当にぞっとします》
ほかにも、「防衛納税」には批判的な声が多くあがった。
《防衛納税には反対やな 税金の使途を国民に直接選ばせると、本当に必要やけど国民がそれに気づいてないことに金が回らんようになるからな》
一方で、ふるさと納税と同じく、自分で支出先を選べることに賛同する声も多くあがった。
《防衛納税ができるんなら全額ここに回したいわ。自分の税金は自分のしたいことのために使ってもらいたい》
《これはおもしろいアイデア。ふるさと納税方式で実現すると防衛費が増える代わりに不人気(≠不必要)な分野の税収が減る。調整は簡単ではないが、国民国家として民意を反映した適正な税配分を再考する契機になるのではないか》
なかには、《常識的に考えて、お土産の自衛隊グッズとかでは???ほら、自衛隊カレンダーとかああいうやつ》と、早くも「防衛納税」による返礼品を議論する声も。
11月9日に開かれた政府の「国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議」で、財務省は増税で防衛費増の財源を確保する姿勢を示している。年末の防衛3文書改訂を控え、今後どんな税制となるのか、議論が白熱しそうだ。
( SmartFLASH )