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マイナンバー、システムが古すぎて「1年でコスト2.6倍」の愚…SNSでは「不安すぎる」「無謀すぎる」の声
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.11.15 16:35 最終更新日:2022.11.15 16:35
11月14日、財務省は、デジタル庁が所管するマイナンバー関連システムについて、「構成が古く、毎年数百億円規模の経費が発生している状況」として、大幅な刷新を求めた。
財務省が提出した資料によると、マイナンバーカードの関連予算は、2021年度に113億円だったが、2022年度は2.6倍の290億円に増えた。2023年度以降も費用の増加が見込まれる。
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「マイナンバーカードは、大きく分けて『全体の管理システム』と『公的個人認証システム』の2つからなりますが、いずれもシステムが古く、ムダなコストがかかっている状況です。
現時点では、
・2024年秋:紙の健康保険証廃止
・2024年度末:運転免許証との一体化
・2025年度:在留カードとの一体化
が予定されており、そのたびに膨大な枚数のカード発行が必要となります。しかし、現システムでは限界があり、それを無視して進めると、想定外の高コストが見込まれるとのことです。そのため、財務省は、最初のカード発行から10年となる2025年度をめどに、大幅なシステムの刷新を求めた形です。
維持費がかかる原因は、特定のベンダー(供給元)の製品などに依存しているからで、これを各府省で横断的に共通クラウド化(インターネット上で管理)するだけで、大幅なコスト削減が期待できるとしています」(経済担当記者)
マイナンバーカードのシステムが古く、維持費が膨大にかかることが報じられると、SNSでは、批判的な声が巻き起こった。
《こんなレベルで国民の個人情報を一元管理しようとするのか。無謀すぎる》
《やっばり作りたくないという気持ちが強くなる》
《こうやって毎年何百億の税金を流し込むシステム、今の政府では維持も管理も無理そう》
一方で、政府共通のクラウドサービスへの移行を財務省が提案していることを危険視する声も上がっている。
《高コストも困るが、盗み放題、なりすまし放題のネットも困る》
《クラウド化とか言ってるけど、サーバーの管理会社がちゃんとした日本企業じゃないと不安ですよ》
《クラウド化という言葉が出てくる それがまた情報漏洩を果たして本当に防げるのか》
デジタル庁は、マイナンバーカードに関して「記録情報の盗取は困難」と安全性をアピールしている。コスト削減のため、政府共通のクラウドサービスへ移行するなら、情報漏洩を危惧する声にも答えるべきだろう。
( SmartFLASH )