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トー横の「ハウル」が拘置所で死亡…ホストをやめて街へ、縄張り争いのすえに逮捕の転落劇
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.11.15 18:15 最終更新日:2022.11.15 18:15
東京・歌舞伎町の大手シネコンそばにある、通称「トー横」。この場所で知り合った少女にみだらな行為をしたとして、逮捕されていた小川雅朝被告(33)が、11月15日、東京拘置所で死亡したことが報じられた。11月22日に初公判が控えていたが、体調が急変したという。
小川被告は、2022年6月に警視庁に逮捕されたが、以前から「歌舞伎町卍會総会長・ハウル」と名乗り、たびたびメディアにも登場していた。
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本誌も、2021年11月に歌舞伎町の雑居ビルの屋上で男性が殴打の末に殺害された事件について、小川被告を取材していた。
取材した記者がこう話す。
「当時、『未成年の少女目当てに集まってくる連中が増えた。本職(ヤクザ)もいて、以前より危険になった。いま集まっている子供たちを放置することも出来ない。事務所を借りてNPOを立ち上げようと思っている』と話していましたが、その後、自分自身も “少女目当て” で逮捕されたことには驚きました。
炊き出しなどをしていた小川被告ですが、彼のボランティア活動は排他的なところがあり、対立するグループも多かった印象です。彼がいなくなった後、最大派閥だった『卍會』が衰退し、トー横では逮捕者が出るグループ同士の抗争も何度か起きています」
メディアでトー横の問題が取り上げられ、注目を集めた小川被告だったが、ボランティア活動をする前から歌舞伎町とは縁が深かった。
「彼はもともと大手のホストクラブでホストをしており、事件当時は入れ墨職人の見習いを名乗っていました」(同)
ホスト時代の小川被告を知る飲食店経営者が、こう話す。
「ハウルは特段、悪いコではなかった。歌舞伎町のホストによくいるタイプのコです。卍會もなんとなく遊びで始めただけだったのに、メディアに取り上げられて舞い上がってしまった感じはありました。
活動のお陰で、ホスト時代には近寄ることすら出来なかった所属ホストクラブの代表とも交流するようになり、感覚が麻痺して、悪事に手を染めてしまったのだと思います」
トー横は少年少女だけでなく、大人までも狂わせてしまったのか――。
( SmartFLASH )