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金正恩「核には核で応える」弾道ミサイル発射実験で初公開した娘に「割とかわいい」の声

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.11.20 15:26 最終更新日:2022.11.20 15:38

金正恩「核には核で応える」弾道ミサイル発射実験で初公開した娘に「割とかわいい」の声

金正恩・李雪主夫妻と娘

 

 11月19日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17」の発射を現地指導した際、李雪主(リ・ソルジュ)夫人とともに「娘」も同行したと報じた。

 

 金正恩氏の子供がメディアに登場するのは初めて。公開された写真には、親子が手をつないで話をする様子や、展望台から発射を見守る姿などが写っている。

 

 

 朝鮮中央通信の記事では、「歴史的な重要戦略兵器試射場に愛する子と女史(夫人)とともに自ら出向いて試射の全過程を直接指導して」とある。金正恩総書記はICBMを発射したあと、「核には核で、正面対決には正面対決で応える」と語った。

 

 コリア・レポート編集長の辺真一氏に話を聞いた。

 

「驚きましたよね。普通は軍事関連、しかも発射実験場に女性・子供は近寄らせない。国際的に見ても、ミサイル実験で女性・子供を立ち寄らせたことなど、ほかの国ではなかったのではないか。

 

 発射されたのは、金曜日の午前10時15分ころ。学校まで休ませて立ち合わせているわけです。わざわざ娘と妻を同行させたことから、韓国国内では『ミサイル技術に絶対的な自信があった』と言われました。しかし、繰り返しますが、万が一のこともありますから、普通は同行させません。

 

 それでも同行させた意味は、2つあると思います。

 

 1つは、朝鮮中央通信の記事では『夫人』より『愛する子』と、子供の方を先に読み上げていた。一連のミサイル・核は、北朝鮮の将来、次の世代の安全・未来を担保するものだと。その場しのぎではなく、これからの世代のためにやっている、だから放棄しない、と強い意志を見せつけるために娘を同席させた。

 

 2つめは、金正恩総書記は、2018年6月、米国のトランプ前大統領とシンガポールで会談した際、『私も子を持つ親である。核を持ったままの世の中を子供たちに引き渡すわけにはいかない』との趣旨の発言をして、非核化の意志を表明しました。

 

 今回、娘を引っ張り出しのは、米国に対して、『米韓合同軍事演習をやめ、対決姿勢を再考するように』求めた。つまり、『米国との正面対決は望まない。次の世代、子供たちのために平和を希求しようじゃないか』という意味で同行させたのではないか。

 

 この2つの見方は矛盾しているわけですが、さらにプラスアルファするなら、娘を後継者として育てるという意志表示です。後継者かどうかは、これから娘がどれだけ金正恩総書記とともに登場するかで決まってくると思います」

 

 金総書記と李雪主夫人の間には子供が3人いると言われている。

 

「2009年に結婚し、2010年に1人。韓国メディアは2013年と言いますが、私が得た情報では、2012年12月に2人めが生まれています。

 

 そして、2013年9月、NBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏が訪朝し、元山招待所で次女の『金主愛(キム・ジュエ)』という名の女の子を紹介されている。

 

 次女ということは、第一子も女の子です。2017年に3番めが生まれていますが、男の子か女の子かはわからない。3人とも女の子なのか、3番めが男の子かはわからない。

 

 3人めも女の子だとしたら、今回、登場した女の子を後継者にすることにつながっていきます。見た目は12歳にも見えるし、10歳になるかどうかとも見えるし、長女か次女かはわからない。

 

 3人めが男だとしたら、この男の子が後継者となるのは間違いない。いま5歳ぐらいで、20歳になるまであと15年。金正恩総書記がいま38歳なので、15年後でも50代。

 

 金正恩総書記自身は三男で、長男・金正男氏とずいぶん年齢の開きがありましたが、それでも三男が後継者に決まった経緯がある。3番めが男の子なら20歳くらいまで待てばいいのです」(辺氏)

 

 娘がメディアで初公開されたことで、日本のSNSでは、《割とかわいい》《かわいいじゃん将来が楽しみだ》という声もあがっている。

 

「金正恩総書記は、後継者に決まってから、祖父の故金日成(キム・イルソン)主席に似せようと太りましたが、若いころは美男子だったんです(笑)。スイス留学から20歳ごろまでの写真を何枚も見ましたけど。

 

 李雪主夫人も美しい女性ですからね。今回登場した娘はリンとした顔をしていて、後継者としてもいい面構えだと思います。

 

 とにかく、これから金正恩総書記と一緒に1回でも2回でも娘が登場すれば、後継者となる可能性は強くなると思います」(辺氏)

 

 建国の父・故金日成主席から続く4代めは「女性」となるのか。今後に注目だ。

 

写真:Office of the North Korean government press service/UPI/アフロ

( SmartFLASH )

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