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岸田首相、“右腕” の寺田総務大臣を更迭…「正直な説明で感心された」と弁明するも「辞任ドミノ」3人め

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.11.20 18:37 最終更新日:2022.11.20 18:42

岸田首相、“右腕” の寺田総務大臣を更迭…「正直な説明で感心された」と弁明するも「辞任ドミノ」3人め

写真:つのだよしお/アフロ

 

 11月19日、岸田文雄首相は「政治とカネ」をめぐる疑惑が相次いで浮上していた寺田稔総務相を更迭する意向を固めた。寺田総務相が、今夜にも辞表を提出するとFNNや共同通信が報じている。

 

 寺田氏の地元後援会をめぐっては、政治資金収支報告書に会計責任者として記載されていた人物がすでに亡くなっていたと「文春オンライン」が報じた。

 

 

 その後も、後援会あてではなく「寺田稔」あての領収書が含まれていたことなどが次々と明らかになり、さらに17日には、選挙での偽造領収書・運動員の買収疑惑などが「週刊文春」に報じられた。

 

 寺田氏は18日の記者会見で「事務的なミス」として辞任を否定。「これまでの説明で国民の納得は得られたと考えるか」と問われると、「私が接する国民はほとんどが地元の方々だが、激励をいただいている。『正直に説明していて感心した』という声しか聞いていない。引き続き職責を全うし、岸田内閣を支えていきたい」と述べていた。

 

「与党内から出ている早期辞任論についても、『直接耳にしていない。何人かの党の関係者からは激励を受けている』と強調。11月20日午前には、地元・広島で辞任しない考えを改めて示しましたが、このままでは週明け21日から始まる補正予算案の審議が進まない。

 

 これ以上、更迭を先延ばしにすれば、野党から『遅きに失した』と批判されることになります。岸田首相は、審議への悪影響を抑えるためにも交代が避けられないと判断したようです」(政治担当記者)

 

 11月19・20の両日、毎日新聞が実施した全国世論調査では、岸田内閣の支持率が31%と前回調査から4ポイント上昇したものの、寺田総務相については「辞任すべき」との回答が70%で、「辞任する必要はない」の12%を大きく上回った。

 

 寺田総務相は首相と同じ広島選挙区で、しかも岸田派の本流に位置する。首相の “右腕” とも評されるが、強まる批判に守りきることができなかった形だ。

 

「旧統一教会との関係が次々に発覚するなか、『記憶にない』と繰り返した山際大志郎・前経済再生担当相、死刑執行に関する失言をしながら、一時は『一部を切り取られた』と弁解していた葉梨康弘・前法相に次ぐ、事実上3人めの大臣更迭となります。

 

 3人とも、疑惑や批判への説明が稚拙で、国民を納得させることができなかった。3人も大臣を更迭するにいたった岸田首相の任命責任が問われます」(同)

 

 秋葉賢也復興相も「政治とカネ」問題を抱えている。岸田首相はさらなる「辞任ドミノ」を止められるだろうか。

( SmartFLASH )

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