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「将棋界の横綱になる」藤井聡太四段の対局料は3万円から

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.06.21 06:00 最終更新日:2017.06.21 06:00

「将棋界の横綱になる」藤井聡太四段の対局料は3万円から

 

「中学生のうちにプロになれなかったら相撲部屋」
 母の裕子さんは、こんな言葉で、小学校高学年だった藤井聡太四段(14)を叱咤激励したという。小学校の卒業アルバムに収録された作文に、丁寧な筆致で、藤井四段が自ら綴っていたエピソードだ。

 

 この作文には棋士としての原点が詰まっている。関西奨励会に入り、プロ棋士の階段を昇り始めたのは小4の9月のことだった。

 

〈ぼくは奨励会の初段になった。四段になればプロ棋士だ。近いようにも聞こえるが、上に行くほど厳しくなる世界だ。一つの負けで一気に昇段が遠のいてしまうこともある〉

 

 アルバムには、「もしも5億円あったら」という質問がある。藤井四段はこう書いた。

 

〈積み上げて天井にとどくか実験する〉

 

 棋士の収入は、勝利を重ねるほど増える仕組みになっている。羽生善治三冠は、対局料と賞金を合わせた総額が年間1億円前後だという。藤井四段が、この“もしも”を現実にする日はいつになるのか。昨年引退した田丸昇九段が解説する。 

 

「藤井四段が26日に臨む竜王戦決勝トーナメント1回戦の対局料は46万円。2回戦52万円、3回戦77万円、挑戦者決定三番勝負まで進めば、450万円です。まだほとんどの棋戦が予選で、本戦はこれから。本戦は対局料も跳ね上がります。今の彼の一局の対局料は、3万~10万円ほどですが、一年たてば、1000万円以上は稼いでいるでしょう」

 

 藤井四段は作文で、棋士としての目標を、相撲にたとえてこう掲げている。

 

〈三十才までに将棋界の横綱になりたい〉

 

 積み上がるお金より、ひたすらに頂点を目指す。

 

(週刊FLASH 2017年7月4日号)

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