社会・政治
中国、増加する日本の防衛予算を批判するも…自国の軍事予算は「30年で39倍」に「お前が言うな!」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.12.08 15:52 最終更新日:2022.12.08 15:57
12月6日、日本政府が2023年度から5年間の防衛費を約43兆円と大幅に増額することについて、中国外務省の毛寧副報道局長は記者会見で、「日本の防衛費は10年連続で増加している。地域の緊張感をあおり、非常に危険だ」と反発した。
そのうえで、日本政府に対し、アジアへの侵略の歴史を反省し、「軍事領域での言動を慎むべきだ」と強調した。
【関連記事:中国軍の「マイクロ波兵器」が六本木の街中で炸裂!?…米国外交官やインド軍兵士が次々と脳に損傷】
元自衛官で「ヒゲの隊長」こと自民党の佐藤正久参院議員は、同日、「地域の緊張をあおる」という発言に対し、自身のTwitterで即座に反応した。
《中国や北朝鮮、韓国等に批判される謂れはない》
自民党の長島昭久衆院議員も、12月7日、自身のTwitterにこう書きこんだ。
《じつにウィットに富んでますなー。自国の大軍拡がどれだけ近隣諸国にとって「非常に危険」なのか一顧だにしたこともないのでせう》
ほかにも、SNSでは「お前が言うな」というツッコミの声が多く上がった。
《中国に言われる筋合いはない!》
《自分たちこそ防衛費を増加させ緊張を高めて来たのによく言うよ》
《そもそも貴国は我が国の何倍の軍事費を使ってるんだ?》
「たしかに、日本の防衛費は、2022年度は当初予算で約5兆4000億円(米軍再編費など含む)で、10年連続で上昇を続けています。しかし、2013年度の予算が4兆7500億円ですから、10年での伸び率は1.14倍です。
対して中国の国防費は、防衛省の資料によると、2022年で1兆4505億元(約24兆6577億円)となり、日本の4倍以上です。これは、10年で約2.2倍、1992年から30年間で約39倍となっています。
しかも、これはあくまで公表している国防費で、米国防総省は、2021年の国防支出は公表値より1.1~2倍多いと分析しています」(政治担当記者)
FNNによれば、防衛省は各国が発信する情報を分析し、対策を強化する方針を「国家安全保障戦略」に盛り込む見通しだという。いわゆる「フェイクニュース」を迅速な情報発信で打ち消すとともに、中国などによる執拗な挑発行動の実態も海外に発信する。
SNSでは《中国を余計に挑発することになる》と、日本の防衛費増額を危惧する声もあったが、まずは正しい現状認識が必要だろう。防衛省の情報発信に期待したいところだ。
( SmartFLASH )