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平昌五輪「南北共催」で注目の北朝鮮スキー場「入場料3000円」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.06.24 16:00 最終更新日:2017.06.24 16:00

平昌五輪「南北共催」で注目の北朝鮮スキー場「入場料3000円」

『写真:グーグル』

 

 2018年に韓国で開催される平昌冬季オリンピック。6月20日、韓国ト・ジョンファン文化体育観光相が「南北共同開催を目指す」と発表した。

 

 具体的な案として、「女子アイスホッケーの南北合同チーム結成や聖火リレーを北朝鮮のケソンやピョンヤンを通過させる構想がある」と韓国メディアに語った。

 

 南北共同開催については、ムン・ジェイン大統領が就任前から実現を求める働きかけを行ってきた。今回の長官の発表は、こうした大統領の意向に沿ったものといえる。

 

『馬息嶺スキー場広報資料より』

『馬息嶺スキー場広報資料より』

 

 ト文化相は具体的な候補地として北朝鮮の馬息嶺(マシンリョン)スキー場をあげている。ピョンヤンから東へ200キロに位置するスキー場だ。

 

 同スキー場は2014年にオープン。金正恩総書記の肝いりで建設が進められ、1年足らずの建設期間を経て完成した。建設中には何度も視察するほどの熱の入れようだった。

 

 金総書記は、かつてスキーリゾートが盛んなスイスに留学していた経験がある。また父親の金正日時代にこの一帯を開発する計画があったとされ、遺訓をついだ形でのスキー場建設となっている。

 

 北朝鮮の公式サイトとされる「ネナラ」等によれば、馬息嶺スキー場の標高は1363m。リフトが4基あり、コースは初級者向けを含め10個。ゲレンデには温水プール付きの高級ホテルが鎮座している。グーグルの口コミ評価は星4.1とかなり高い。

 

 イギリスBBCは、「このスキー場を作ってくれた将軍様に感謝します。これでまた日々の仕事が頑張れます」という女性工場労働者の声を取り上げている。

 

 スキー場の見た目は日本のスキー場と大して変わりはないが、1日の入場料は3000円で、一般市民には高額だ。毎年7万人が訪れるとされるが、ほとんどが招待やグループツアーの割引を利用している。

 

 ムンジェイン大統領は、平昌オリンピックを利用して北朝鮮との関係深化を目指しているとされるが、はたしてどうなることやら。

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