社会・政治
宮崎県知事選に3氏が立候補 4期めの現職、元職のタレント、パフォーマーの「三つどもえ」に県民大困惑
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.12.10 20:50 最終更新日:2022.12.10 20:51
12月8日、任期満了に伴う宮崎県知事選が告示され、3人が立候補を届け出た。
顔ぶれは届け出順に、タレントでかつて元知事の東国原英夫氏、現職の河野俊嗣氏、新人のスーパークレイジー君氏だ。
東国原氏といえば、お笑い芸人「そのまんま東」から政治家へと転身し、2007年に宮崎県知事に初当選。1期務めた後に退任し、東京都知事選に出馬し落選。2012年には日本維新の会から衆院選に出馬し、当選したが、翌年、議員辞職した。
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「東国原氏は、かなり早い8月の段階から、立候補を匂わせていました。知事時代は人気はあったものの、1期で知事の職を座し、都知事選や国政に進出したことが『県政軽視だ』とされ、県内にはいまだ根強い拒否反応を示す有権者がいます」(政治担当記者)
現職の河野氏は、当選したら4期めとなる。旧自治省出身で、東国原知事時代に副知事となり、すでに10年以上、知事を務めている。「安定した県政」と評される一方で「安定ではなく停滞」という指摘もあり、4期めとのことで、多選批判の声も上がっている。東国原氏は自民党宮崎県連に推薦願を出していたが、県連は河野氏の推薦を決定。立憲民主党宮崎県連、連合宮崎も河野氏の推薦を決めており、「与野党相乗り候補」となっている。
そしてスーパークレイジー君氏は、2020年の東京都知事選をはじめ、各地の地方選挙に出馬したことで名を広めた。2021年の埼玉県・戸田市議会議員選挙では当選したものの、「戸田市内に居住実態がない」としてその後、当選は無効に。なお宮崎県は、自身の地元でもある。
「都知事選のときは『ノリで出馬した』と語っていましたが、その後、本格的に政治に興味を持つようになったそうです。とはいえ、保守的な宮崎県で『スーパークレイジー君』の名前がどれだけ受け入れられるか、疑問ではあります。いちおう、地元紙では『三つどもえ』の知事選と報じられていますが……」(前出・政治担当記者)
元職のタレント、多選批判のある現職、パフォーマー……それぞれが癖のある3者の立候補に、宮崎県民はじめ、多くの困惑の声が上がっている。
《いい加減著名人・芸能人が政治に関わるのは辞めたほうが良い。食うための放浪みたいで印象が悪い。》
《東国原さんは宮崎を放り出して東京に行った、という意見も多々あるのは事実ですが、河野さんになっても数年宮崎が発展していないのも事実。》
《東国原氏は宮崎県民と国民をそれぞれ裏切って、スーパークレイジー氏は売名なのかなとも感じる》
《他の候補者を批判することしかできない現職。愚痴にもなっていない新人。めちゃくちゃだ。》
投開票は12月25日。“クリスマスプレゼント”を手にするのは、誰か。
( SmartFLASH )