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“安倍元首相のお膝元”山口4区補選に杉田水脈氏の名が浮上「終わっている」「やってみればいい」批判と歓迎入り混じるSNS

社会・政治 投稿日:2022.12.15 16:52FLASH編集部

“安倍元首相のお膝元”山口4区補選に杉田水脈氏の名が浮上「終わっている」「やってみればいい」批判と歓迎入り混じるSNS

(写真・時事通信)

 

 安倍晋三元首相の死去に伴う後継候補者選びが、難航を極めている。

 

 早ければ2023年4月23日にもある、衆院山口4区の補欠選挙では、安倍家を中心に後継候補を探っていた。だが、昭恵夫人は自身が立候補しない考えを早々に伝達。安倍氏の実弟・岸信夫首相補佐官(衆院山口2区)の長男・信千世氏の名前も上がっていたが、岸氏自身が引退し、信千代氏を山口2区の後継にする意向を示したとされ、山口4区補選での信千代氏の出馬の可能性は消えた形だ。

 

 

 次期衆院選から「10増10減」により、山口の定数が4から3に減ることも、候補者選びが難航している理由だ。

 

「山口1区は、高村正彦・前自民党副総裁の長男の正大氏、2区は岸氏の長男・信千代氏、3区は林芳正外相で、いずれも強固な地盤を持っています。

 

 4区の補選で当選しても、次期衆院選では3人との新たな選挙区調整で不利な立場に立たされます。それでも選挙区にこだわる候補者を擁立すれば、新たな党内対立の火種になりかねません。次期衆院選では比例選に回るか、補選で当選しても1期で引退する『ワンポイントリリーフ』的な役割の候補者が必要とされています。候補者選びが難航を極めるのも当然といえます」(政治担当記者)

 

 そんななか、12月15日、毎日新聞がネット配信した「<スクープ>安倍氏後継に杉田水脈氏? 昭恵さんの擁立断念 衆院補選の人選難航」というタイトルの記事が波紋を広げている。

 

 自民党は内規で、比例単独での立候補は、原則2回までとしている。杉田氏は2017年、2021年とすでに比例単独で2回連続当選。自民党山口県連関係者は「杉田氏が一度、小選挙区の4区補選で当選すれば、その次の衆院選でまた比例単独に戻れる可能性がある」と指摘。県連内では、杉田氏を山口4区の補選に擁立する“奇策”が浮上しているという内容だ。

 

 毎日新聞の報道を受け、作家でジャーナリストの門田隆将氏は同日、自身のTwitterにこう書き込んだ。

 

《だが比例中国ブロックの杉田氏を中国地方の各県連が所属を許さなかった際“それなら山口に”と助けたのが安倍氏。感激した杉田氏は同県連所属で住民票も山口県に。擁立は実は“奇策”ではない》

 

 SNSでは、杉田氏擁立に批判的な声が多く上がっている。

 

《本当に杉田水脈氏しか後継候補がいないという状況なら、安倍派は本当に終わっている》

 

《自民党の人材不足も極まれりって感じだね》

 

 一方で、杉田氏が選挙区で出馬することを歓迎する声も多く上がっている。

 

《やってみればいい 安倍氏の直系の杉田氏が有権者にどう判断されるかで現在の日本の民度が明らかになるであろう》

 

《あり得ないって人が多いけど、是非出馬して欲しい。比例でずっと当選してきた人が審判を受ける良い機会》

 

 杉田氏は、LGBTなどの性的少数者に対し「生産性がない」などと表現し、その取り消しと謝罪をめぐって何度も国会で問題視されてきた人物だ。

 

 お笑い芸人のカンニング竹山は、2022年10月31日、月曜レギュラーをつとめる『赤江珠緒たまむすび』(TBSラジオ)でこう語っていた。

 

「こういう方こそ国民の審判を問われなきゃいけないから、これは小選挙区で出さなきゃいけないと思う」

 

「今後、決めてほしいのは、ちょっと物議を醸した方は比例じゃなく、小選挙区で出てほしい。だって国民が選んだ議員が代表でしょ? なのに比例も選んだことになるんですよ。ジャッジがないでしょ。この方を国民の何割くらいが今、国会議員として認めているのかっていうデータは、間接的にしか分からないから、あやふやになる」

 

 山口4区補選に出馬すれば、杉田氏が自身の名でどれだけの票を得るか、ハッキリすることとなる。当落は別にして、杉田氏が“注目候補”となることだけは間違いない。

( SmartFLASH )

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