社会・政治
「いまだ慟哭の渦中にある」義家弘介議員から、安倍晋三元首相への「挽歌」【2022年に逝った英雄】
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.12.17 06:00 最終更新日:2022.12.17 06:00
一国を率いた大人物、単調な毎日に笑いを提供してくれた才人、違う世界を見せてくれた名優、夢を与えてくれたスポーツ選手。今年も、私たちを置いて先に逝ってしまった人ーー。彼らをよく知る人物からの“挽歌”を取材。
■元総理 安倍晋三さん(7月8日没 享年67)
◎いまだ慟哭の渦中にあります(衆議院議員 義家弘介さん)
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凶行の一報を受けたとき、私の心にある「政治の時計」は止まってしまいました。今も時計のゼンマイを必死に巻いている状況で、いまだ慟哭の渦中にあります。安倍元総理は「混迷する現代日本の父」であったと思います。
矢継ぎ早に外交・安全保障・経済・社会保障などに対して具体的政策を示し、閉ざされていた扉を次々に開きました。世界のリーダーとしても信頼を集め、多くの西側諸国の指導者は「ロシア・ウクライナの戦争の停戦を仲介できるのは安倍晋三だ」と期待していました。
仲間に対しては本当に優しい人でした。とっさのジョークで場を和ませる達人でもあり、私の心の中には「戦う安倍晋三」の勇姿とともに「爆笑する安倍晋三」の姿が残っています。安倍元総理に蒔かれた種として、各々には各分野で「約束の花」を咲かせる責任があります。安倍元総理、ありがとうございました。
◎華やかな色の服を選んだ理由(英王室に詳しいジャーナリスト 多賀幹子さん)
君主としての責任感と使命感、運命を受け入れる潔さをお持ちで、在位70年間を一気に走られました。90歳を過ぎても赤や黄色やオレンジなど、華やかな色のお洋服を着られたのは、女王に会いに来た国民がひと目でわかるように。
また、楽しく明るい気持ちになってほしいからなんです。ロンドン五輪開会式で『007』のボンドガールとしてパラシュートでスタジアムに舞い降りた演出も、国民は大喜びでした。威厳がありながら非常にチャーミングでユーモアがあり、国民を笑わせたり驚かせたり喜ばせるのが大好きな方。
言葉の持つ力を信じていらしたので、いつも心に残る温かいスピーチをされました。国民の母や祖母として本当に愛された女王でした。