社会・政治
安倍晋三氏から「岸田さんはやりにくくない?」共産党・宮本徹氏が驚いた“ライバル意識”【政敵が明かす美談】
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.12.23 06:00 最終更新日:2022.12.23 06:00
突然の凶弾に命を奪われた安倍元首相。強権的な姿勢で最長政権を築いたリーダーはどんな人間だったか。政敵たちが見た素顔を語る。
「なぜ私に取材の依頼をされたのでしょうか」と、笑いながら応じてくれたのは、安倍氏にとって “天敵” ともいえる日本共産党の宮本徹氏(50)。
安倍内閣が主催した「桜を見る会」(以下、「桜」)について、国会で最初に追及したのが宮本氏だ。
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「それ以前から森友・加計問題があり、 “政治の私物化” が指摘されていました。『桜』の予算は毎年1千数百万円で同額が計上されるのに、実際の支出は数年で3倍まで膨れ上がり、参加者も安倍さんの関係者が増えていることがわかりました。モリカケ問題は疑惑そのものを否定しましたが、『桜』だけは安倍さんは認めて、反省したんですよね」
じつは、宮本氏と安倍氏は衆議院会館で事務所が同じ階にあった。首相時代は官邸にいたためほとんど会うことはなかったが、総理を辞めてからは本会議に行く際などに、エレベーターで一緒になることが少なくなかったという。
「桜」についても、こんなやり取りがあったと話す。
「安倍さんの秘書が略式命令で罰金を科されましたが、政治資金収支報告書の不記載の動機は当時、不明のままでした。そのころエレベーターで2人きりになったことがあり、安倍さんに『どうなんですか?』と聞いたことがあります。
そのときは、『じつは初めに不記載にした担当者とは捜査中で私も会えず、話ができていない。なぜ記載しなかったのかは、私もわかっていないんだ』と、おっしゃっていましたね。
この話は表に出ていませんが、こちらから『安倍さんは本当は知らないみたいだ』なんて言えませんから(笑)」
岸田文雄首相に関しても、こんな会話をしたという。