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上皇さま89歳 被災者・社会弱者に寄り添う「天皇の在り方」「新しい皇室の姿」をいまも慕う声

社会・政治 投稿日:2022.12.23 21:14FLASH編集部

上皇さま89歳 被災者・社会弱者に寄り添う「天皇の在り方」「新しい皇室の姿」をいまも慕う声

写真:宮内庁提供

 

 12月23日、上皇さまが89歳の誕生日を迎えられた。

 

 上皇さまは2022年4月、赤坂御用地の「仙洞(せんとう)御所」に転居。仙洞御所は、上皇ご夫妻が結婚した翌年に「東宮御所」として建てられ、33年あまりを過ごした思い出の地でもある。

 

 

 宮内庁の発表によれば、

 

《毎日、ご起床後に上皇后さまとお庭をご散策になり、お戻り後にお食堂の水槽で飼われているチチブハゼに餌をお与えになります。7時のTVニュースをご覧になりながら朝食をおとりになり、その後はゆっくりと新聞に目を通され、上皇后さまと本を音読なさいます》

 

 と静かな日々を過ごされているという。

 

 7月には、右心不全と診断されたが、治療を続けられ、病状は改善。9月には白内障と緑内障の手術を受けられ、こちらも経過は良好という。

 

 SNSには上皇さまの誕生日を慶ぶ声があふれている。

 

《ご体調も良くなられたと聞き安心いたしました 心よりお祝い申し上げます》

 

《幾久しく、お健やかに 是からの人生も、上皇后様と共にお楽しみになって下さいませ》

 

《今は上皇后様と穏やかな日常を送られているとか… お二人のお姿は国民の手本です。いつまでもお元気でいらして下さい》

 

 また、これまで上皇さまが示してこられた「天皇の在り方」「新しい皇室の姿」に思いをはせる人も多い。

 

《床に膝をつかれて、被災者と同じ目線で語り掛けられた天皇は、現上皇陛下が日本史上初めてでした》

 

《被災地を慰問され、膝をついて被災者の声をお聞きになられていたお姿の有り難さ、決して忘れません!》

 

「1991年、上皇陛下(当時は天皇陛下)は火砕流で多くの死者を出した長崎・雲仙の普賢岳の被災地を訪問されました。災害のさなか、現地に天皇が足を運ぶのは、戦後初めてのことでした。宮内庁は危険だとして止めたのですが、陛下がどうしてもという強い気持ちを通されたのです。

 

 訪れた仮設住宅で、陛下は背広を脱いでネクタイも外し、シャツも腕まくりされた姿で、気さくに被災者に声をかけられました。それだけでなく、畳に座る被災者と同じ高さの目線で話そうと、膝をついて話されました。

 

 それまで、天皇が人前で膝をつくというのは考えられない姿でしたから、批判的な意見も少なくありませんでしたが、陛下はその『平成流』とも称されたスタイルを貫き通されました」(皇室担当記者)

 

 その後も、1993年の北海道南西沖地震、1995年の阪神・淡路大震災、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、2018年の西日本豪雨など、災害がおきるたびに上皇さまは被災地を訪れ、被災者を励まされている。また、障がい者や高齢者施設にも数多く足を運ばれ、社会で弱い立場にある人たちに寄り添い続けてこられた。

 

 今上天皇も、現在はコロナ禍で行動が制約されてはいるが、2019年には台風の被災地で被災者を見舞われている。「国民と苦楽をともにする」という皇室の在り方は、引き継がれているのだ。

( SmartFLASH )

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