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岸田首相から「プチ内閣改造」の“クリスマスプレゼント”噂される“問題児”5人交代の裏に見据えられた「政局」

社会・政治 投稿日:2022.12.24 15:34FLASH編集部

岸田首相から「プチ内閣改造」の“クリスマスプレゼント”噂される“問題児”5人交代の裏に見据えられた「政局」

岸田文雄首相(写真・JMPA/長谷川 新)

 

《辞任を考えたことも一切ない。個人として違法行為はしていない》

 

 12月24日に配信された「河北新報社」のインタビュー記事で、こう強調したのは秋葉賢也復興大臣(60)だ。

 

 秋葉大臣には家族への政治資金の還流疑惑と、2021年の総選挙の際、自らの次男が“影武者”として選挙活動をおこなっていた疑惑が浮上しており、批判が上がっていた。

 

 

 渦中の人物の意に反して、岸田文雄首相(65)はもう見限っているようだ。クリスマス・イブを迎えようとする23日深夜、新聞各社が「首相が秋葉大臣の交代を検討」と報じている。

 

 しかし、岸田内閣で“クビが飛ぶ”のは秋葉大臣だけではなさそうだ。

 

「秋葉大臣だけではなく、岡田直樹地方創生大臣、谷公一国家公安委員長、そして、井野俊郎防衛副大臣、杉田水脈総務大臣政務官の5人の交代が浮上しています。しかし、後任ポストの調整もあり、実現はまだ相当時間がかかりそうです」(官邸関係者)

 

 岡田大臣は政治資金から有権者に“買収まがい”の報酬を支払っていた公選法違反の疑惑が、井野副大臣には旧統一教会(世界平和統一家庭連合)によるパーティ券購入や、複数の有権者らに香典を配っていた疑惑が浮上している。

 

「政治資金問題で、寺田稔前総務大臣を事実上の更迭にした以降も、問題が続々と浮上していることに歯止めをかけたいのでしょう。秋葉大臣、岡田大臣、井野副大臣の“政治とカネ”トリオを交代させるための“プチ内閣改造”というところです。

 

 谷国家公安委員長は先日、突然、倒れたこともあり、健康を不安視する声が上がっていました。岸田首相が肝煎りで進めている『G7広島サミット』が2023年5月に開催されますが、各国要人が訪れるサミットの警備を、体調に不安を抱える公安トップには任せられない、という判断です。

 

 杉田政務官の交代は、言わずもがな。起用当初から、過去の言動などへの批判が起きていましたが、“名誉毀損投稿”を『いいね』した件で、高裁から賠償命令が下りましたからね」(前出・官邸関係者)

 

 寺田大臣が辞任した11月21日以降、岸田首相の周辺では「内閣改造を検討」の報道や憶測が流れた。しかし、いままで官邸はそれを否定し続けている。

 

「それでも改造の噂が上がってきたということは、口では否定しても、頭ではずっと考え続けてきたということでしょう。

 

 さらに今回の改造に関連して、国民民主党との連立政権も再び囁かれており、そのため、実現に時間がかかると見られています。“政局的な動き”になりそうな予感です」(政治担当記者)

 

 12月6日の臨時国会閉会後から、防衛費増額のための増税をぶちあげてきた岸田首相。多くの国民から批判の声が上がっていたなか、安保3文書の閣議決定で議論を終わらせた。

 

「聞く力」を見せない首相から、やっと聞こえてきたのが政局を見据えた「プチ内閣改造」の噂だったとは――。この“クリスマスプレゼント”を喜んでいいのやら……。

( SmartFLASH )

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