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山上徹也容疑者が起訴へ 本誌が報じていた、知人に打ち明けた「統一教会への恨み」「山上ガールズ」事件から半年間の影響力
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2022.12.24 18:38 最終更新日:2022.12.24 18:59
12月24日、安倍晋三元首相(享年67)を銃撃した事件で逮捕された山上徹也容疑者(42)を、奈良地検が殺人罪で起訴する方針だと「読売新聞」が報じた。
関係者への取材で起訴方針が判明したといい、山上容疑者は精神鑑定の結果、刑事責任能力があったと判断された。
7月8日に安倍元首相が銃撃事件で殺害されてから、半年が経とうとしている。
「中学時代の山上は、『こてつ』や『こてっちゃん』と呼ばれていました。小柄でバスケは未経験でしたが、とにかく努力家でした。正月以外は休みがないような厳しい練習に耐え、70~80人いた部員のなかで、山上は3年生のときに12人のベンチ入りメンバーの座を勝ち取ったんです」
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事件直後の7月10日に、山上容疑者の過去を本誌は報じた。山上容疑者と中学校の同級生で、同じバスケットボール部に所属していた男性はこう明かしていた。
中学時代に流行していた『スラムダンク』を熱心に読むバスケ少年だった山上容疑者は、奈良県大和郡山市にある県立高校に進学。最新の入試データでは、偏差値68という進学校だ。
そんな山上容疑者を一変させたのが、母親が心酔していた旧統一教会(世界平和統一家庭連合)への恨みだった。
事件前に西大寺の飲食店で数回、山上容疑者と食事をしたことのある男性は、山上容疑者からこんな悩みを打ち明けられていたという。
「その日は、『自分の家族が統一教会に関わっていて、霊感商法トラブルでバラバラになってしまった。統一教会がなければ、今も家族といたと思う』と語り始めたのです。
続けて、『統一教会は、安倍(晋三元首相)と関わりが深い。だから、警察も捜査ができないんだ』と、あまり感情を出さない山上さんが、怒りにまかせたように話していました」
事件後、山上容疑者の供述が報じられると、政治家と旧統一教会との関係が急速にクローズアップされた。そして、政治における大きな争点となり、12月6日には「被害者救済法案」が参議院で可決され、成立するに至った。
山上容疑者の影響力は、こんなところにも現われていた。
7月22日に本誌が《「塩顔ハイスペックイケメン」山上容疑者にガチ恋する女性が続々…山上ガールズの本音とは》と題する記事を配信すると、大きな反響を呼んだ。
当時、本誌の取材に答えた都内在住の30代女性・A子さんは、山上容疑者をこう表現していた。
「細身の体型、シュッとした目の塩顔イケメンで、年齢のわりに若く見えて、とてもかっこいいと思います」
父は仕事のストレスから酒に溺れ、母に激しいDVをするようになり、その後に自殺。その母は旧統一教会に傾倒し、残された資産をすべて教団に注ぎ込み……。
報道される、こうした山上容疑者の生い立ちに同情するのだという。そんな山上容疑者へ想いを寄せる“山上ガールズ”は、ネット上でも複数登場していた。「山上徹也容疑者の減刑を求める署名」も登場し、12月24日時点で1万人以上の賛同を集めている。
銃撃事件をテーマにした映画『REVOLUTION+1』の製作、公開が明らかになり、9月27日の安倍元首相の国葬儀と同じ日に緊急上映されたが、会場には女性も多く集まっていたという。
「渋谷の会場は、観客のおよそ3割が女性で驚きました。年齢層は、40歳以上が多かったように思いますが、なかには若い女性もいました」(上映に参加した客)
公開発表後に、A子さんにあらためて話を聞くと、こう話すのだった。
「彼がモデルの映画が公開されることは、ニュースで知りました。普通に観たいと思っています。ただ、私は彼を支援するつもりではありません。減刑についての署名には参加していませんし、今後もする予定はないですね」
大手検索エンジン「Google」日本法人が発表した、2022年に急上昇したキーワードのランキングでは「安倍晋三」が1位に、「山上徹也」が10位に入った。
日本に大きな衝撃を与えたのは間違いない。しかし、司法の判断と刑事罰は適切におこなわれなければならない。
( SmartFLASH )