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「JRは静岡県を悪者に」岸田首相には「レベル低い」と咬みつく川勝県知事に非難の嵐「どの口が」「開いた口が塞がらない」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.01.08 15:11 最終更新日:2023.01.08 16:39
静岡県の川勝平太知事が、静岡放送の2023年新春知事対談に出演、「リニア問題」について語った。
「現時点でどこをゴールにすべきだと考えているか」というアナウンサーの質問に対し、川勝知事はJR東海の社長が県庁へ来た際の話を持ち出し、
「静岡県を悪者にするという最後の花道を作るつもりかと思った。それくらい筋は一貫している。2027年の開業を邪魔しているのは、すべて静岡県だと」「営業主体はもっと真摯でなければならないと思う」
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と答え、リニア工事が進まないのはJR東海の問題であるとする考えを強調した。
また、「環境影響評価をしないまま工事に入っている可能性がある」「(環境調査を)中途半端にしたまま、工事をしたいと言っているのが現在の社長。この柔軟性のなさには呆れているところがある」と、JR東海を改めて批判した。
リニア中央新幹線(品川〜名古屋)の静岡県内の着工を川勝知事が認めておらず、JR東海が目標としている2027年の開業は絶望的な状況だ。
ネットでは、
《いやいやいや、一番柔軟性が無く真摯に向き合っていないのは知事の方でしょう》
《自分のこと棚に上げて、JRを批判する姿に開いた口が塞がりません。柔軟性のないのは、どちらのことでしょうか?いい加減、リニアを進ませてください。国策の邪魔してるのは、静岡県ではなくて、あなただけではないでしょうか?》
《川勝知事は2017年以降もう6年も、ゴールポストを動かしながらゴネ続けることしかやってない。しかも日を追うごとにどんどん支離滅裂になっている》
《どの口が言ってるのか、他人の批判する前に己の行動発言を反省しろよ》
など、川勝知事を批判する声が渦巻いている。
1月4日、岸田文雄首相は年頭会見で、リニア開業後の東海道新幹線の静岡県内の停車便増加などに触れ、「大きな一歩を踏み出す年にしたい」と語った。これに対しても、川勝知事は「ほとんど机上の空論」「今頃それを言って静岡県民を喜ばせようというレベルの低さ」「レベルの低い議論を、大臣や、ましてや総理まで、私は慨嘆しています。反省しなさい」と、猛批判している。
「リニアの静岡県内の工区は10キロもありませんが、すべてトンネルで、その地上部は大井川上流です。そのため『工事で川の水量が減る』として、川勝知事は着工を認めてきませんでした。それに対しJR東海は、工事で出る地下水を全量戻すことを繰り返し説明しているのですが、知事は一向に聞く耳を持ちません。
その後も、『水質が悪くなると名酒がなくなる』『山梨県で掘削が進むと、静岡県内の水資源に影響が生じる』などと発言したり、JR東海との面会を拒否したりと、解決への道筋は見えません。
知事は最近『水量』から『環境保全』へと論点を変えてきており、これも『ゴールポストを動かしている』と批判の的になっています。
リニアができても静岡県内に駅はありませんが、そのぶん、東海道新幹線の停車本数が増えて利便性が増します。そのため、静岡県民すべてがリニア反対の立場ではないのですが……とはいえ、川勝知事は4選しており、県民から支持されているのも事実です」(週刊誌記者)
川勝知事の任期は2025年6月まで。このままでは、少なくともあと2年半は工事が進まない――。
( SmartFLASH )