社会・政治社会・政治

水道橋博士が議員辞職…れいわ新選組は5人を1年交代で国会に送り込む奇策「議員ローテーション制」発表

社会・政治 投稿日:2023.01.16 17:03FLASH編集部

水道橋博士が議員辞職…れいわ新選組は5人を1年交代で国会に送り込む奇策「議員ローテーション制」発表

初登院した水道橋博士(2022年8月)

 

 1月16日、れいわ新選組の水道橋博士参院議員が議員辞職した。2022年7月の参院選比例代表でトップ当選。だが同年11月1日にうつ病を公表し、休職を申し出ていた。

 

 同日、山本太郎代表が国会内で会見。「才能、知見、見識をお持ちの方。今後ともれいわ新選組の党の仕事をしてもらいたいとお願いしている。どのくらいお任せできるかに関しては、体調、症状を見て決めたい」と述べた。

 

 

 本誌は、水道橋博士が参院選当選直後に見せていた姿を目撃している。2022年8月22日、東出昌大が出演した映画『福田村事件(仮)』の京都ロケで、軍服姿で元気に振る舞っていたのだが……。

 

 山本代表は、水道橋博士の議員辞職にともなって繰り上がる議員について、1年ごとに入れ替える異例のローテーション制度を導入することを発表した。

 

 参院選比例代表の候補で、水道橋博士の次点の大島九州男氏(前参院議員)を繰り上げ当選させ、1年後に議員辞職させるという。そして、比例代表の名簿順に繰り上げ当選と1年後の辞職を繰り返し、残り任期の約5年半を、大島氏を含めた5人で務めるという前代未聞のプランだ。

 

 大島氏のあとは、長谷川羽衣子氏(緑の党グリーンズジャパン元共同代表)→辻恵氏(元衆院議員)→蓮池透氏(元拉致被害者家族連絡会副代表)→依田花蓮氏(元新宿区議)が務める。

 

 山本代表はこのプランを「れいわローテーション」と名づけ、「党内のさまざまなメンバーに国民代表を務めていただく。多様で多彩なメンバーが国民の負託に応えていく」と述べた。

 

 参考までに、2022年7月の参院選で、れいわ新選組の比例代表候補の獲得票数は以下のようになっている。

 

・水道橋博士 11万7794票
・大島九州男 2万8123票
・長谷川羽衣子 2万1826票
・辻恵 1万8393票
・蓮池透 1万7684票
・依田花蓮 1万4821票

 

 奇策といえる「れいわローテンション」に、SNSでは波紋が広がっている。日本維新の会の音喜多駿参院議員は、同日、自身のTwitterでこう疑問を呈した。

 

《選挙制度のハックですね…。個人的にはこのやり方は疑問ですし、途中で離党者が出たら成立しませんが、はたして》

 

 一方、映画監督の想田和弘氏は同日、自身のTwitterで賛同の意を示した。

 

《凄いこと思いつくなあ。多くの候補者に議員としての経験を積んでもらいたいのだろう。僕は水道橋博士に投票したし、辞職されるのは本当に残念だけど、れいわローテーション、いいと思います。有権者への裏切り行為だと騒ぐ人がいますが、れいわに投票してない人でしょう、そんなこと言うの》

 

 SNSでも、「れいわローテーション」に賛否両論が集まっている。賛成としては、

 

《これは極めて民主主義的だし、まさに「異次元」の政治である!》

 

《人をこれほど大事に活用しようと試みる組織はあまり見たことがない。批判もあろうが名案だ》

 

 などで、反発する声は以下のようなものだ。

 

《れいわ応援者ですが反対ですね。制度の隙間を突いた脱法的手法。革命的でもなんでもない。支持は広がらないし、離れる人も増えそう。もっと、ちゃんとしたやり方で、政界に旋風を起こして欲しいです》

 

《さすがに「れいわローテーション」には賛同できない。参議院議員の任期を6年とした意義を潜脱するものだし、有権者だって比例だとしても誰でもよいと思っている訳ではないだろう。同じ党にいても議員は個人として活動し評価されるべきだ》

 

 比例代表での「繰り上げ当選」という制度を利用した奇策。はたして、「れいわローテーション」は支持されるだろうか。

( SmartFLASH )

続きを見る

社会・政治一覧をもっと見る

社会・政治 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事