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菅前首相&河野デジタル相が「岸田下ろし」の狼煙! 増税反対派も“反乱”でも「怖くない」理由…森元首相が味方だから

社会・政治 投稿日:2023.01.18 06:00FLASH編集部

菅前首相&河野デジタル相が「岸田下ろし」の狼煙! 増税反対派も“反乱”でも「怖くない」理由…森元首相が味方だから

当時外相だった岸田首相。森元首相は“ポスト安倍”として気にかけてきた(2013年)/写真:時事通信

 

 内閣支持率が低迷を続け、防衛力強化に加え少子化対策のためにも増税を示唆し、求心力を失いつつある岸田文雄首相。一方、党内ではある人物の発言が注目を集めている。果たして今、何が起きているのだろうか。

 

・1月10日 菅前首相の“狼煙”

 

「このタイミングでの発言は、党内で『サミットまで政権を維持できると思うなよ』という、菅さんの“岸田下ろし”の号令と受け止められています」

 

 

 そう語るのは、自民党の中堅議員だ。1月10日に発売された「文藝春秋」で、菅義偉前首相が「派閥政治と決別せよ」と題したインタビュー記事に登場した一件だ。

 

《岸田総理が派閥に居続けることが、国民にどう見えるかを意識する必要があります》

 

 記事では、現在も岸田派の会長を務める岸田文雄首相を批判した。中堅議員が続ける。

 

「菅さんは10日、訪問先のベトナムでも、記者団に岸田さんについて苦言を呈しました。奇しくも岸田さんは、政権浮揚の梃子にしたい広島サミットの準備のため、欧米訪問中。それに水を差した形です」

 

 全国紙政治部デスクの解説。

 

「菅氏は、今回のベトナム外遊を契機に、活動を本格化させています。昨年末には、岸田首相の閣僚更迭のタイミングを、『遅い』と周囲に話す場面も多く、首相に対して戦闘的になっています」

 

・1月11日 河野大臣の同調

 

 翌11日には、河野太郎デジタル相も菅前首相の発言について「わからなくもない」と同調した。では、菅前首相らの批判を、イタリア訪問中の岸田首相はどう受け止めたのか。ある官邸関係者が語る。

 

「菅前総理の批判は、もちろん岸田総理にお伝えしています。今の総理は、しばらくまわりの様子を見てから、どう動くべきか考えているのではないでしょうか」

 

 というのも、岸田首相にはどうやら、「“岸田下ろし”は拡大しない」という考えがあるようなのだ。

 

「仮に任期途中に党総裁を辞任するようなことになれば、議員投票で後任総裁が決まります。となれば、候補者は茂木敏充さんか河野さんです。霞が関での評判は最悪の2人ですが、党内人気もいまひとつ。2人が相手なら、岸田さんは自分が続けられると思っているのです」(前出・中堅議員)

 

・2022年12月10日 首相の覚醒

 

 就任当初は“検討使”と揶揄された岸田首相だが、国会が閉幕するや一転。既存原発の再稼働、さらには敵基地攻撃に繋がる安保関連3文書の改定の閣議決定など、ここにきて決断を連発している。この“覚醒”には、前出の政治部デスクも驚きを隠さない。

 

「岸田首相に近い議員に聞くと、首相は昨年12月10日に旧統一教会の被害者救済法が成立した後から、急にスイッチが入ったといいます。

 

 防衛費の財源確保に向けた増税についても、12月8日に『(毎年4兆円の追加財源のうち)1兆円強は国民の税制でご協力を』と明言しました」(前出・政治部デスク)

 

 それに異を唱えたのが、萩生田光一政調会長だ。

 

「萩生田氏は『いきなり増税を言いだすのはおかしい』と発言し、岸田首相に増税以外の財源を見つけるため、自民党内に特命委員会を作ることを直訴しました。

 

 しかし岸田首相は、自らポンチ絵(構想図)を用意し、萩生田氏を説得。同じく増税反対派の世耕弘成参院幹事長には、自ら電話をかけて、1週間ほどで2人を“鎮圧”したのです」(同前)

 

 それでも増税に納得がいかない萩生田政調会長の、特命委員会を設ける方針に変わりはないが、岸田首相にとっては怖くはない。政治アナリストの伊藤惇夫氏が語る。

 

「岸田首相は、昨年7月の参院選の前から防衛費の増大を考えていたようです。ただ、その財源については、党内でまったく根回しをしてこなかった。首相周辺に当たると、岸田首相は萩生田氏や世耕氏など、増税に反対する安倍派の幹部を舐めてかかっている節があるのです」

 

・2022年11月21日 早稲田大学

 

 この日、早大大隈庭園内の施設「完之荘」で、同窓の国会議員らの会食が開かれた。

 

「孤独でつらいときもある」と挨拶した岸田首相を、「首相は孤独な立場だ」と励ましたのが、森喜朗元首相だった。

 

「早稲田の同窓ということもあり、意外にも森元総理と岸田総理は、気心の通じた間柄です。12月中旬には公邸で昼食をともにしており、そのときには増税に反対した税制調査会の幹部や、『賢明な国民は増税を理解してくれる』と、国民の神経を逆なでする発言をし、炎上した甘利明氏に対する不満を漏らしたそうです」(前出・官邸関係者)

 

 岸田首相には、森元首相を味方につけるメリットは大きい。この関係者が続ける。

 

「岸田総理は、安倍派の元会長である森元首相を味方につけておけば、安倍派を抑え込めると考えているのです」

 

 一方の森元首相にも、うまみはある。

 

「岸田首相は森氏に、安倍派の派閥運営や後継者について、細かく話を聞いているようです。萩生田氏と松野博一官房長官を政府や党の幹部として起用しているのも、森氏の指示どおりだという見方がもっぱらです」(前出・デスク)

 

・1月9日 支持率の回復

 

 この日、JNNの世論調査で、岸田内閣の支持率が前月から3.2ポイント上昇し、37・4%となった。

 

「これまで下がり続けた支持率に歯止めをかけるため、岸田総理は年頭の記者会見で『異次元の少子化対策に挑戦する』とぶち上げました。

 

 しかしその後の1月12日、東京都の小池百合子知事が、18歳以下に月5千円を給付する方針を正式に決定しました。すでに財源にも目途が立っているようです。

 

 一方の総理は、“異次元の”という言葉を使うことで『大きなことをやるのだから、財源として増税が必要だ』という世論を醸成したかったのですが、完全に空振りました。

 

 都に先を越されてしまった総理は、苦虫を噛み潰したような顔で『都の財源はなんだ。どうして情報がないんだ』と担当者にまくし立てました」(前出・官邸関係者)

 

・1月12日 公明党の“謀反”

 

 この日、東京・目黒のホテル雅叙園東京では、東京都中小企業団体中央会の「新年賀詞交歓会」が開かれていた。

 

 会場には小池都知事や、4月に統一地方選を控え、自民党の重要なパートナーである公明党の山口那津男代表の顔もあった。

 

 その席で、公明党のある大物幹部がおこなったスピーチに、会場にさざ波が立った。

 

「少子化対策よりも、中小企業にお金を配ったほうがいい」

 

 ある参加者がこう語る。

 

「1月8日には、山口代表もNHKで首相の少子化対策を批判しています。この幹部も業界団体へのリップサービスだったのかもしれませんが、会場では『公明党の“岸田離れ”だ』と話題でした」

 

 森元首相だけが“友だち”の岸田首相は、党内からも、連立相手からも見放されようとしている。

( 週刊FLASH 2023年1月31日号 )

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