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岸田首相、2月に「ウクライナ電撃訪問」するの?しないの?…「検討したが断念」の可能性に疑問の声あふれる
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.01.25 16:28 最終更新日:2023.01.25 16:43
岸田首相は1月6日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談した際、ウクライナ訪問を要請され、記者団に「諸般の状況を踏まえて検討したい」と語っている。だが、1月9日から15日にかけて欧米5カ国を歴訪したが、ウクライナを訪問することはなかった。
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ウクライナの首都キーウを岸田首相が「電撃訪問」する可能性をいち早く報じたのは読売新聞だ。1月22日朝刊の1面トップで「首相、キーウ訪問検討」「ゼレンスキー氏会談へ」という見出しで、こう報じていた。
《2月中の訪問を目指しており、戦況を見極めた上で最終判断する》
《隣国ポーランドを経由する形で、陸路でウクライナに入る行程が有力となっている》
《今月23日に通常国会が開会するため、審議への影響が出ないよう週末を活用する方向で日程を調整している》
筑波大学の東野篤子教授は、1月22日、自身のTwitterにこう書きこんだ。
《2月にロシアによるキーウ再侵攻の可能性があることはすでに広く知られています。その2月の「週末」という、通常なら伏せられるべき情報が漏洩され、しかも「戦況を見極め」というお決まりフレーズまでついていることからして、「訪問を検討はしたが残念」という結論ありき…?》
同日、木原誠二官房副長官は、『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ系)に出演。岸田首相のキーウ訪問について、「現段階で何も決まっていないが、しっかり検討はしていかなければならない」と述べた。一方、「まさに紛争が起きている地域だから、安心・安全が最も重要だ」とも指摘した。
1月25日には、時事通信が「岸田首相キーウ『電撃訪問』に課題 前例なし、秘密保持・護衛困難」と題する記事を配信し、こう報じた。
《首相の隠密行動は極めて困難だ。外国訪問は事前に国会の承認を得るのが通例。航空機は識別信号を発信しながら飛行しており、政府専用機も例外ではない。首相周辺は「敵に標的を教えてあげるようなもの」と漏らす》
《現地での安全確保も重要だ。自衛隊が担うには法的根拠がない。警視庁の警護員(SP)が周囲を固めるとしても、装備は大きく劣る》
《首相周辺は「今の状況で行くことは99.99%ない」と打ち消した》
岸田首相のキーウ「電撃訪問」がなんら進展していない状況に、SNSでは疑問の声が多くあがった。
《えっ?行かないの?》
《はい出ました!日本のお役所芸「前例がない」》
《首相の訪問が漏れてる時点でダメなんだよ・・・》
岸田首相のキーウ「電撃訪問」が実現しなければ、G7でゼレンスキー大統領と対面で会談していないのは日本だけとなる。5月に控えるG7広島サミット。キーウ訪問を「検討したが断念」で、議長国としての面子は立つのだろうか。
( SmartFLASH )