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誤報連発に低視聴率「フジテレビ」怒号飛び交う株主総会

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2017.07.08 06:00 最終更新日:2017.07.08 06:00

誤報連発に低視聴率「フジテレビ」怒号飛び交う株主総会

『日枝氏から謝罪の言葉はなし』

 

「最後まで、日枝氏から業績不振の責任を認める謝罪の言葉はありませんでした」(総会に参加した一般株主)

 

 6月28日、グランドニッコー東京台場において、フジ・メディア・ホールディングスの定時株主総会が開催された。

 

 1988年にフジテレビ社長に就任以降、29年間にわたりフジサンケイグループを掌握した日枝久氏が、この日をもって会長の座を退くとあって、会場には約1500人の株主が集まった。

 

 株主総会では、冒頭から日枝氏に対して、経営責任を問う怒号が矢継ぎ早に飛び交った。

 

「亀山(千広)氏はBSフジに飛ばされるのに、日枝氏は取締役相談役として残るのは納得できない!」
「新社長に就任する宮内(正喜)氏は、日枝氏の秘書として鞄持ちをしていただけの人物。今後も実質的には日枝氏の院政が続くのではないか?」

 

 一般株主から、このような厳しい発言も飛び出した。

 

「早稲田大学出身の日枝氏は、会社名義で2017年の2月、3月に早稲田アリーナ募金に3000万円、早稲田大学演劇博物館に200万円、計3200万円を寄付している。これは目に余る会社の私物化だといわざるをえない」

 

 この一般株主は、日枝氏をめぐる別の疑惑についても追及。

 

「海外出張の際に、会社の経費で洋物ポルノを視聴した日枝氏は、その領収書を当時の経理担当者に破棄するよう命じたが応じなかったため、その担当者をBSフジに飛ばしたという内部告発が寄せられているが事実か?」

 

 会場内の前席からは、「日枝、薄ら笑いばかり浮かべていないで早く答えろ!」などのヤジが飛ぶが、日枝氏本人が疑惑を釈明することはなかった。

 

 また、スポンサー離れが深刻化するなか、番組の質の低下についても質問は及んだ。

 

「ヤンキース田中将大のトランプタワー入居、宮﨑駿の引退宣言、ガリガリ君の火星ヤシ味など、誤報を連発する制作現場の疲弊を指摘する声が多数上がった。日枝氏から指名を受けた取締役が『より厳しいチェック態勢で臨む』と回答するのみ。具体的な改善策は示されなかった」(前出・一般株主)

 

 ドラマの視聴率低迷についても、批判が相次いだ。
 この日の総会は10時開始だったが、2時間が過ぎても怒りの声は止まず紛糾。日枝氏はこれに音を上げたのか、大量に動員した従業員株主らに賛同を求め、強制終了した。新体制の船出だが、お台場の天候は暴風雨警報発令中だ。

 

(週刊FLASH 2017年7月18日号)

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